小池知事「すでに原本示し、カイロ大学も認めている」学歴問題で見解
東京都の小池百合子知事が、18日に告示される都知事選(7月5日投開票)に再編を目指して立候補する意向を表明した記者会見では、小池知事の学歴問題への質問が出た。 【会見ノーカット】小池百合子都知事が記者会見 再選出馬を表明
2期目の都政に挑戦するにあたり、前回の都知事選で訴えた「東京大改革」をバージョンアップした「東京大改革2.0」を掲げて「都民にご審判いただく」と決意を語った記者会見の半ば頃、フリーランス記者の畠山理仁さんが小池氏に質問した。 「知事職は学歴や経歴は不問の職業だが、前回の都知事選で選挙公報に(エジプトの)『カイロ大学卒業』と書かれていた。その内容は候補者が責任を負う。小池さん自身が証明書の原本を提出することは可能か」 畠山さんの方を向いてうなずきながら質問を聞いた小池氏は「この卒業云々については、すでに何度もカイロ大学は認めていると申し上げてきた。きょうも一部メディアで原本そのもの、かつて公表しているので、それを載せているメディアがあった。私はすでに原本も示し、カイロ大学も正式にお認めいただいているものと考えている」と答え、あらためて卒業証明書の原本を提示する必要はないとの考えを示した。 小池氏の学歴をめぐっては、週刊文春などで「カイロ大学を卒業していない」とする学歴詐称疑惑が報じられていたが、カイロ大学は8日に「1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」との声明を発表したことが伝えられている。さらに12日、週刊ポストがカイロ大学の卒業証書を「再掲載」した。 都のホームページによると、小池氏は1952(昭和27)年7月15日、兵庫県生まれ。1976年にカイロ大学文学部社会学科を卒業し、1992(平成4)年に参議院議員に初当選。翌93年に衆議院議員に転じ、2003年に環境相、2007年に防衛相、そして2016年に都知事に当選したと記されている。