流行りの「超短時間エクササイズ」に物申す!多くの人にとっていい選択肢じゃないワケ
超短時間エクササイズは、どのくらいの時間なら有効?
では、短時間エクササイズで効果を得られる、最低限の時間というのはどのくらいなのでしょうか? これは完全に、その人の日常の行動によって異なります。 それはちょうど、食材はそれ自身で「体に良い」「体に悪い」ものはなく、食生活全体のなかで考えなければいけない、というのと同じ話です。 20分に満たない長さのエクササイズを探している人には、そのエクササイズにどんな効果を期待しているのか、あるいは、もっと効果がある別の運動を選ぶのを避けているだけではないのかと、自問するべきです。 ほとんどのケースでは、吐き気を催してしまうほど激しいインターバルエクササイズを10分間やるよりは、通常レベルの有酸素運動を30分間やったほうが、結果に満足できる可能性が高くなります。 さらに言えば、高負荷の運動を10分間するはずが、軽い有酸素運動になってしまった、というケースと比べれば、30分間の有酸素運動のほうが、効果は絶対に上です。 こうした自問自答の際に、何よりも大事なのは「自分がつらいことから逃げているだけなのでは?」という問いかけです。 エクササイズで目標を達成するためには、つらい努力とコツコツとやり抜く継続力が不可欠な要素です。 この点は、自分の目標が、大会で優勝を目指すことでも、持久力と筋力を備えた総合的に健康的な体を手に入れることでも、変わりません。 レベルアップしたいなら、安全かつ長続きする形で運動量を増やすしかありません。運動量を減らすための言い訳を探しても、決して望む結果は得られないのです。 ──2021年9月1日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳: ガリレオ Source: The New York Times, Power Cycle
ライフハッカー・ジャパン編集部