流行りの「超短時間エクササイズ」に物申す!多くの人にとっていい選択肢じゃないワケ
超短時間エクササイズは、大半の人にとっては良い選択肢とは言えない
超短時間エクササイズが理にかなった選択肢になるのは、以下に挙げる2つのカテゴリーに属する人の場合です。 1:これ以外は全く運動をしない人。 2:筋トレと有酸素運動の両方で、すでに高い身体能力を獲得していて、少しの間だけ、厳しいトレーニングを休みたいと考えている人です。 あなたが1つ目のカテゴリーに入るなら、フィットネスの旅で最初の一歩を踏み出したことを、祝福したいと思います! たとえ1ブロックでも自分の足で歩くようにすれば、ソファにずっと座っているより体には良いのです。 10回スクワットをするのも、まったくしないよりは良いでしょう。 階段を駆け上がることですら、たとえ体を動かしている時間がたった数分だとしても、何もしないよりは絶対に良い心がけです。 でも、フィットネスの旅で次のステップに踏み出すには、運動する量を増やす必要があります。 同様に、筋トレやコンディショニングの世界では、「一流アスリートが数カ月の間、トレーニングを最低限に絞り込むことで、メダルの獲得や自己記録の更新につながった」というサクセスストーリーが山ほどあります。 けれども、こうしたアスリートは初心者ではないですし、キャリアの最初からこうしたトレーニングを行っていたわけでもありません。 彼らの場合、それまでに築き上げた運動能力がしっかりとした基礎となっています。 鍛えられた体があるからこそ、普段以上のリカバリー効果や特定の能力の向上といった、最低限のトレーニングがもたらすメリットを得られたのです。
自分に合った超短時間エクササイズを見分ける方法
私は何も、短時間のエクササイズなどどんな人も決してするべきではない、と言っているわけではありません。 ただ、運動の種類やそれをする理由について、よくよく考えるべきだと言いたいのです。 第一に、あなたは先ほど挙げた2つのカテゴリー(完全な初心者か、超一流アスリート)のどちらかに入るでしょうか? もしそうなら、ぜひ試してみたうえで、自分なりの最善の判断をしてください。 一方、2つのカテゴリーに当てはまらない場合でも、超短時間のエクササイズは選択肢になり得ます。 とはいえそれは、通常行っているエクササイズに「追加する」場合に限られます。 特定のリフトやスキルのレベルアップを図りたい場合は、いつもの筋トレのルーティンに加えて、その動きを何度も練習する(GtGトレーニングのように)と、効果が得られるかもしれません。 同じように、有酸素運動に力を入れている人なら、短時間のインターバルセッションをはさむのも良いでしょう。 ただしその場合も、科学的な研究で行なわれているような、厳密なやり方に従う必要はありません。 アスリートや指導者が編み出した、確実に効果があることがわかっているルーティンに従うほうが、賢い選択のはずです。 米Lifehackerのこちらの記事では、ランナー向けにスピード走を組み込む方法を解説しています。手はじめにこうしたところから試してみるのも良いでしょう。