日大と早大が男女それぞれで学校対抗首位、ロードレースで決着へ|インカレトラック最終日
タンデムスプリントは日本大学ペアが昨年のリベンジを達成し、優勝
初日に行われた予選をもとに、上位8チームによる1/4決勝から決勝まで1日での開催となったタンデムスプリント。 決勝は1/4決勝、1/2決勝とストレートで勝ち上がった日本大学(井上凌玖/町田颯)と、同じくストレートで勝ち上がった明治大学(吉田唯斗/本田音輝)の対戦に。 1本目を日本大学が先着し、迎えた2本目。日本大学が残り2周を切って明治大学の前に出ると、そのまま明治大学を突き放し独走で優勝。予選でトップタイムを出し、対戦でもすべてストレートでの勝利と、完全優勝を日大が果たすこととなった。 町田は「力の差はあるだろうなと思っていましたが、今大会で1回警告を受けているので、とにかく綺麗なレースをすることを、また最後まで出し切きろうと2人で話し合って走り切りました。」と決勝を振り返り、井上も「去年は降格で2位になってしまったので、今年は最後まで力を出し切り、勝ち切ることができてよかったです。」と振り返る。 「去年もペアを組んでいて、お互いの息もしっかり合っていました、予選では大会新記録を出すこともできましたし。」と町田は全体を振り返り、井上も「この大会に臨むにあたって自信はありましたし、練習の成果を出すことができてよかったと思います。」と振り返った。 井上も町田も来年もペアを組めるかは分からないとしつつも、「組めるなら連覇を狙いたい。」と最後に語ってくれた。
女子スプリントは中西美央が鹿屋体育大学ジャージで走る最後のレースを制し、優勝
こちらも初日に行われた予選をもとに、1/2決勝から決勝まで1日での開催となった女子スプリント。 決勝は1/2決勝をストレートで勝ち上がった中西美央(鹿屋体育大学)と、同じくストレートで勝ち上がった大野風貴芽(日本体育大学)の対戦に。 1本目を中西が先着し、迎えた2本目。中西が先行した状態で最終周回を迎えると、中西がそのまま踏みなおす形でスプリントを開始し、そのままの勢いで大野を下す。中西も予選でトップタイムを出し、対戦でもすべてストレートでの勝利と、完全優勝で鹿屋体育大学のジャージを着て走る最後のインカレを締めくくった。 「鹿屋体育大学のジャージを着て走るのが今大会で最後で、今回優勝することができて本当にうれしく思います。また、両親や親友、幼馴染が遠くから駆けつけてくれていて、最後に良い姿を見せることができてよかったです」と中西は優勝を喜び、「トップスピードは女子の中では誰にも負けない自信があったので、そのスピードを維持する、自信を持って走ることができました。」と決勝を振り返る。 「高校生の頃から500mTTを一番得意としてやってきていてインカレ2連覇も狙っていたんですが、負けてしまって。そこから気持ちを切り替えられるか不安でしたが、チームスプリントでは準優勝ながら去年鹿屋体育大学が出した学連記録を上回ることができ、タイムを出せたことを自分の中では評価していました。スプリントでは3度目の正直、シルバーコレクターにはならないぞと強い気持ちをもって臨みました。」と中西は気持ちをしっかりと切り替えることができたという。 中西は10月の国民スポーツ大会(旧国体)を以って競技を引退するという。「10月の国スポを以って競技を引退、地元で公務員になる予定です。小学校6年生からトラック競技を初めて約10年経ちますが、ここで終わりと決めて最後の1年を過ごしてきたので、最後をいい形で締めくくれて満足しています、やり切ることができました。」。