日大と早大が男女それぞれで学校対抗首位、ロードレースで決着へ|インカレトラック最終日
女子オムニアムは垣田真穂(早稲田大学)が接戦を制す
前日の女子マディソンで圧倒的な走りを見せた早稲田大学の垣田真穂や池田瑞紀、トラック中距離の強化指定に選ばれている水谷彩奈(日本体育大学)ら、12人の選手でのレースとなった女子オムニアム。 第1レースのスクラッチから垣田や池田、水谷、渡部春雅(明治大学)がレースを展開し、垣田が4名でのスプリントを制す。 第2レースのテンポレースではスクラッチ同様垣田、池田、水谷、渡部が何度も飛び出してはラップを重ね、垣田とは1点差、水谷とは2点差、渡部とは4点差で池田が1着となった。 第3レースのエリミネイションではこちらも最後の4人が総合トップ4という形となり、渡部とのファイナルスプリントを制した垣田が1着となった。 最終第4レースのポイントレースでは序盤から水谷が積極的にポイントを重ね、3回目のポイント周回を終えて水谷が垣田に2点差まで迫る展開に。 後半には池田と垣田の2人のみで集団をラップする形となり、水谷はここで優勝が遠のいてしまう。さらに池田がポイントを伸ばし始め、最後のポイント周回であるフィニッシュを前に垣田は池田と1点差と僅差な状況に。垣田は池田よりも先着することが必須という状況の中、水谷が最後のスプリントを制し、2着は垣田、3着は池田という最後の着順に。この結果、わずか3点差で垣田が逃げ切り、女子オムニアムを制す形となった。 インカレでの個人種目初優勝の感想を伺うと垣田は「ホッとしています。」と口にしつつ、「(オムニアムで必要な)ギア比とかがまだよく分かってなくて、レースを走り終えたら修正をかけてというのを繰り返していました。ただ、最後のポイントレースを前に脚にきてしまっていて、ポイントレースを走っている中でも脚にきているのを感じて、最後は掛かりも悪くて。」とオムニアム全体を振り返る。 「序盤から水谷選手がポイントを取ってきていて、点数差がかなり迫っていたので、前半は水谷選手を意識していました。後半に入ると(池田)瑞紀が点差をつめてきて、少し慌てながら最後はもがいたという感じです。2番手の選手は意識できていましたが、頭と体がうまく合わせることができなかったなと。でもぎりぎり勝つことができて、そこは良かったかな。」と垣田は最終ポイントレースを振り返りつつ、「嬉しいことは嬉しいですが、このままではダメだな、もっと強くなって自分が納得できるレースができるようになりたいです。」と反省の言葉を口にする。 「学連のトラックレースは初めての中、(マディソン、チームスプリント、オムニアムと)3冠を達成できたのはよかったかなと思います。(来週のロードレースに向けては)あまりロードに乗れていない中ではありますが、1週間でしっかりと合わせていきたいと思います。」と垣田はトラックレース全体を締めくくってくれた。