日本代表の方が強い? いま絶不調の強豪国(1)「史上最悪」のレベル…。耐え難い現状、落ちぶれた王国
サッカー日本代表は、9月に幕を開けたFIFAワールドカップ26・アジア最終予選で開幕2連勝。ワールドカップ本大会に向けて力強く前進した。だが一方で、9月の代表ウィークでは強豪と言われる国々の苦戦も目立った。今回は不調を極めている強豪国をピックアップして紹介する。※最新FIFAランキング上位30位以内の国が対象。成績は『transfermarkt』を参照
ブラジル代表 監督:ドリヴァウ・ジュニオール 最新FIFAランキング:5位 9月成績(ワールドカップ・南米予選):1勝1敗(順位:5位 / 10カ国中) “サッカー王国”として世界中の尊敬を集めてきたブラジルだが、現在の代表チームはかつてないほどの窮地に立たされている。 9月に行われたFIFAワールドカップ(W杯)26・南米予選で、ブラジル代表はまたしても失態を犯した。7日に行われた第7節ではホームにエクアドル代表を迎えて1-0で勝利したものの、続く10日の第8節で対戦したパラグアイ代表には0-1で敗れ、同予選4敗目を喫した。強豪のアルゼンチン代表やコロンビア代表、ウルグアイ代表だけでなく、伏兵のエクアドル代表よりも下の5位という順位は、選手だけでなくブラジル国民からしても耐え難い屈辱だろう。 最も、ブラジル代表の失態を「またしても」と表現したのは、彼らが長きにわたって低迷を続けているからだ。W杯優勝は2002年の日韓大会が最後で、以降は一度も優勝していないどころか、決勝にさえたどり着けていない。ペレやロナウド、ロナウジーニョといった才能豊富なタレントたちを輩出して他国を圧倒してきた王国は、陥落寸前の状態を脱しきれずにもがき苦しんでいる。 地元メディアの評価は辛辣だ。今月11日、ブラジルメディア『グローボ』は「創造性に欠けるチームはパラグアイに太刀打ちできず」と、今回の南米予選における母国チームの出来を糾弾。「史上最悪」という強い言葉を用いて危機を伝えている。 果たして、「強い」ブラジル代表はいつ復活するのだろうか。同予選9位のチリ代表、最下位のペルー代表と激突する10月の結果次第では、復活どころかさらなるカオスに巻き込まれる可能性も十分にある。
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