元芸人が「胃がん」で3分の2を摘出へ 胃がんになる“3つの原因”とは?【医師解説】
「胃がんの原因」についてよくある質問
ここまで胃がんの原因を紹介しました。ここでは「胃がんの原因」について、よくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。 Q.胃がんが進行した可能性がある場合に出やすい症状について教えてください。 烏山 先生 黒っぽい便がありふらつきや動悸がある、食事がとれなくなり体重が減少してしまうといった症状がある場合には、重大な病気が隠れている可能性が高いです。 胃がんでもこのような症状が起こることもありますし、そのほかの病気でも同様の症状となることもありうるため症状だけで区別をすることは難しいです。 しかし、上記に挙げたような症状がある場合には病状が進行している可能性があり、早急に消化器内科を受診する必要があると考えられます。 これらの症状が、必ずしも胃がんの手遅れの症状とは言えませんが、胃がんが進行しているときにも起こることがあり、注意が必要です。
編集部まとめ
胃がんは自覚症状が出にくいがんです。特に早期では自覚症状がほとんどないことが多いです。しかし、胃がんは慢性胃炎に伴うことも多く、胃炎によるちょっとした体調の変化に気を付けることも大切といえます。 げっぷやおならが多くなったり、口臭が気になったりするときに胃炎のサインかもしれません。ピロリ菌感染に伴う胃炎であれば、除菌をすることで胃がんの発症率を下げることができます。 まず、体調の変化に気を付け、症状が続く場合には消化器内科で相談をしましょう。また、胃がんの早期発見のためにも定期的ながん検診を受診することも大切です。胃がんの発症は50歳以降で多くなります。40歳以降では胃がん検診を定期的に行うことがお勧めです。 ※この記事はメディカルドックにて【「胃がんの主な3つの原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
【この記事の監修医師】 烏山 司 先生(医師) 医学部卒業後、消化器内科医として勤務。現在は産業医として企業での健康管理業務や安全衛生業務などを行っている。またスポーツドクター資格も保有しており、臨床医学のみならず、予防医学やスポーツ医学なども含め、日々幅広く知識を深めるために研鑽を積んでいる。
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