スペインの「冬の風物詩」6選。生ハムの原木がプレゼント用に店に並び、宝くじ会場は行列も
3:冬用の屋台がお目見え
暑い時季にはどこに潜んでいたのか…あったかい食べ物の屋台を所々で目にするようになります。焼き栗、焼きイモ、リンゴアメ…。焼き栗はシンプルで香ばしく、焼きイモは水分多めのしっとりタイプ。日本の風味との違いも楽しめ、冬ならではのうれしさです。 私の今年の目標は昨年食べ損ねたトウモロコシにチャレンジすること! スペインは気温が下がるからこそおいしく感じる食べ物も多く、寒い冬を越すための栄養源としていろいろ試してみたいと思っています。
4:宝くじ売り場に長蛇の列ができる
スペインでは宝くじを楽しみのひとつにしている人が多く、毎週金曜日に抽選があるものから季節ごとの大きなものまで様々なシリーズがあります。そして一年でいちばん大型と言われるのは、クリスマスの宝くじ“ロテリア・デ・ナビダ”。1枚20ユーロ(約3260円)で購入が可能で、スペイン人の5人に4人は購入していると言われる盛り上がりです。 毎年12月22日に抽選が行われ、1等賞金はなんと400万ユーロ(約6億5200万円)! 秋口から購入が可能となり、当選率の高い店舗では長蛇の列ができ始めます。写真の列も100mは続いていました。
5:テラス席にストーブが設置される
暑くても寒くてもテラス席が大好きなスペイン人。どんなに寒くてもダウンコートを着ながら外席のテーブルで食事をします。冬が近づくと外テーブルの横に縦型のストーブが置かれ、膝かけになる毛布も用意されます。これにワインがあれば暖はばっちり! いつでも何時まででもおしゃべりが楽しめます。このストーブが出てくると、冬が始まったな…と実感する光景です。
6:ネオンの準備が次々と始まり、冬が近づく
クリスマスの約1か月前から始まるイルミネーション。マドリッドでは毎年通りごとにデザインが考えられ、四方八方に光を放ち星くずのような景色が楽しめます。この準備は10月後半から徐々に始まり、いま通りはどこも工事中ばかりです。今年のデザインが少しずつ見えてきて、輝く前からワクワク感があります。 スペインのクリスマスは12月24日だけではなく、1月6日のDía de Reyes(東方の三賢者がイエスと聖母マリアのもとに到着した日)も大切な祝日です。冬のイルミネーションはこの1月6日まで続き、華やかな冬景色をたっぷり楽しむことができます。 スペインの人たちに「どの季節が好き?」と聞くと「冬だよ! だって光がすてきだから!」と答えられることも多く、寒さでつい出不精になってしまう自分がちょっと恥ずかしくなりますね。
Rita