【大学受験】小論文を「1日1つ書く」 倍率7倍の学校推薦型選抜と一般入試を両立した方法
大学内に「フリースクール」がある
――福岡県立大学に行きたいと思った理由は、どんなところにありますか。 養護教諭と看護師の両方の資格を取れるからです。しかも福岡県立大学は、不登校の子どもたちの支援についても学ぶことができ、自分の興味のある分野を深く学ぶことができると思いました。福岡周辺では、養護教諭の免許を取れる唯一の国公立大学だったことも理由の一つです。 ――オープンキャンパスではどんなことがわかりましたか。 大学側の話を聞くほど、自分の学びたいことと一致していると感じました。日本で唯一、学内にフリースクールが設置されていることも大きなポイントでした。学校に行けない中学生が大学内のフリースクールに通っていて、希望すれば学生もサポーターになって、子どもたちに勉強を教えたり、遊んだりする活動に従事できます。学生のうちから、実践的な経験を積むことができるのは、将来につながると感じました。 ――福岡県立大学の学校推薦型選抜に出願するには、どのような要件がありましたか。 成績の要件があったかどうかは忘れてしまいましたが、英検の準2級と2級以上のスコアを持っていると、優遇されたことは覚えています。私は「いつか役立つだろうな」と思って英検2級を取っていたのですが、それが思わぬ形で役に立ちました。ほかに必要だったのは、学校長の推薦書でした。 ――学校推薦型選抜の試験はどのようなものでしたか。 試験は11月で、毎年度、看護に関連した800字の小論文を2時間で書く試験が課されていました。小論文といっても資料型で、グラフや図表などの視覚的な資料を読み取って、それに対する意見を述べる内容です。厚生労働省など公的機関の資料が7つぐらい出されて、それをすべて使って書くというのがルールです。 ――情報を選び取っていく力が試されるのですね。どう対策したのですか。 オープンキャンパスで過去問が配布されたので、それに何回も挑戦したり、赤本に載っている問題に取り組んだりしました。小論文は「1日1つ書く」と決めて取り組むようにしました。