【大学受験】小論文を「1日1つ書く」 倍率7倍の学校推薦型選抜と一般入試を両立した方法
学校推薦型選抜の入試は倍率が高いため、一般選抜の入試と両方を目指す高校生は多くいます。第1志望の福岡県立大学看護学部に合格した石田有美さん(仮名)も、「チャンスは多いほうがいい」と考えて両方を受けることを決め、高校3年の夏休み後からは特に小論文対策を徹底したそうです。学校推薦型選抜と一般選抜の準備を、どのように両立したのでしょうか。両立するために苦労したことなどを振り返ります。 【写真】昔のイメージとは大違い? 女子高生に人気の意外な大学
――学校推薦型選抜を意識したのはいつごろでしたか。 高校2年の夏休みです。看護学部がある大学のオープンキャンパスを回ったことで、「福岡県立大学に行きたい」と思うようになったのがきっかけです。入試方式などを調べるうちに、福岡県立大学の入試には学校長の推薦をもらって出願する学校推薦型選抜があることを知って、挑戦しようと思いました。ダメなら一般選抜があるので、「チャンスは多いほうがいいかな」と考えたんです。 看護学部を志望したのは、高校1年のときに医療系のテレビドラマ「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)を見て医療に興味を持ったからです。波瑠さんや岸優太さんたちが演じていた夜間勤務専門の救急科の専門医が、葛藤を抱えながらも自分なりに頑張っていくところに親近感を覚えました。 ――医師に憧れたものの、看護学部を志望するようになったのはなぜですか。 ちょうどそのころ、体調を崩してしまうことが多く、学校の保健室に行くことがたびたびありました。養護の先生の人柄がとても素敵で、人間関係の相談も親身になって応じてくれて、「先生のようになりたいな」という憧れの気持ちを抱くようになったんです。養護教諭の仕事について調べていくうちに、「看護師の免許も持っていると、仕事に役立つ」ということを知り、教員と看護師の両方の資格を取りたいと思いました。 ――養護教諭の先生からは、進路についてのアドバイスはありましたか。 先生は「生徒が元気になった姿を見たり、近い距離で接したりできるときが楽しい」と言っていました。また、養護教諭になるには、まず免許が必要なことなど具体的に詳しく教えてもらいました。