【台湾】鴻海の24年売上高、通年の過去最高
台湾のEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業が5日発表した2024年の連結売上高は前年比11.4%増の6兆8,598億8,780万台湾元(約32兆7,500億円)で、通年の過去最高となった。 24年の売上高を四大製品別に見ると、「クラウドネットワーク製品」「部品・その他製品」「パソコン最終製品」が前年比で強く伸びた。このうちクラウドネットワーク製品は人工知能(AI)サーバーの旺盛な需要が押し上げ要因となった。部品・その他製品は主要業務に関連する部品や車載関連の出荷が成長。パソコン最終製品は新製品の需要が寄与した。 一方、「コンシューマー・スマート製品」はわずかに減少した。 24年12月単月の売上高は、前年同月比42.3%増の6,548億2,542万元だった。プラスは10カ月連続。前月比では2.6%減った。四大製品の全てが前年同月比で強く伸びた。 第4四半期(10~12月)の売上高は前年同期比15.2%増、前四半期比15.0%それぞれ増の約2兆1,323億元。同期の過去最高となった。 鴻海は25年第1四半期(1~3月)について、例年の非需要期に当たるものの、前年同期比で顕著に成長するとの見通しを示した。