「わからないことは聞いてね」新人への言葉に潜むプレッシャーも「予想外のひと言が夫の口から飛び出し私まで救われた」
誹謗中傷は、誰の人生にも入り込む可能性があります。だけど、髭が言ってくれた「言葉にはその人の限界が表れる」という言葉を胸に、自分自身を守る強さを持とうと思えました。そして、そういった経験を経て学んだのは、「自分が傷ついた経験を、誰かの盾に変えられる」ということ。傷つけられた側が沈黙しないことで、次の被害を防ぐこともできるんです。 言葉は人を傷つける道具にも、誰かを救う贈り物にもなります。だからこそ、使うときには責任が必要です。今では、私自身が発する言葉が誰かを支えるものになればいいなと、心から願っています。
── つらい経験も経て、今に至っているんですね。そんなB.B軍曹さんの作品が、読んでくださった方々の心の支えになっていたら、とても嬉しいですね。 B.B軍曹さん:どんな日常のなかにも、小さな気づきがあります。私の作品が、皆さんの日々に「もう少し肩の力を抜いてみようかな」と思える瞬間を届けられたら嬉しいですし、髭の言葉が、作品を手に取ってくださった方にとって「心が軽くなるギフト」になれば幸いです。 PROFILE B.B軍曹さん
2019年より、夫である通称「髭」との日常を描いたエッセイ漫画の投稿をSNS上でスタート。ポジティブすぎる夫とのやりとりが反響を呼び、インスタグラムでのフォロワーは32万人を突破(2024年10月現在)。薬剤師、漫画家、実業家、インフルエンサーと、多彩に活躍中。近著に『全てのネガティブをプラスに変える夫 髭「NGと書いてナイスガイと読む」編』『全てのネガティブをプラスに変える夫 髭「さては人生3周目だな」編』(ともに主婦と生活社)。
取材・文/鶴町かおり
ちゃんと 編集部