錦織圭 世界19位にフルセットで逆転勝ち サーブでラケットがすっぽ抜けて失点のハプニングにも負けず 香港オープン
◆男子テニス ▽香港オープン 第3日(1日、香港) 元世界ランキング4位、現同106位の錦織圭(ユニクロ)が逆転でベスト8に進出だ。同19位で第3シードのカレン・ハチャノフ(ロシア出身)に4-6、6-3、7-5とフルセットの末に逆転した。対戦成績4勝2敗でリードし、3連勝中だった。 【写真】錦織圭 元日練習予定直前に雨が止む幸運 錦織は第1セット、最初の2ゲームで1ポイントも奪えないスタートを切った。やや動きが硬く、第1サーブも入らない。しかし、徐々にショットの勢いと精度が増し、第8ゲームの相手のサービスゲームを破り4オールに追いついた。 そこで、自身のサーブで、ハプニングが起きた。2本連続のブレイク・ポイントをしのぎ、ジュースに追いついての第2サーブ。ラケットが握った手からすっぽ抜け、コート上に飛んだ。相手にリターンを決められ、錦織はぼう然。1度はジュースに戻したが、そのゲームを失い第1セットを落とした。 第2セットも、滑り出していきなり自身のサービスゲームを失い、0-2のスタートとなった。しかし、このセットも追いつくと、最後は3オールから3ゲームを連取して6-3で奪い返した。 最終セットは5オールまで、お互いにサービスキープが続いた。錦織は、第11ゲームで、相手のダブルフォルトからサービスゲームを破ると、そのまま押し切った。 この勝利で、トップ100入りの可能性が濃厚で、同84位だった2022年6月6日の週以来の2桁順位も確定的となった。 3日に予定されている準々決勝では、同49位のキャメロン・ノリー(英国)と対戦する。対戦成績は錦織の2戦全勝だ。
報知新聞社