関東の人気スーパー「オーケー」悲願の関西進出、社長は手応え十分「3年かかりました」 朝5時から並ぶ客の姿も
◆オープン初日は開店前から入店待ちで約300人の列
関東を中心に156店舗を出店するディスカウントスーパー「オーケー」(代表:二宮 涼太郎)が、関西に初上陸。11月26日、関西1号店となる「オーケー高井田店」(東大阪市)をオープンした。 【写真】開店記念、謎の商品「まいど」? オープン初日は開店前から入店待ちで約300人の列ができ、駐車場待ちにより周囲に渋滞が発生。開店予定時刻を繰り上げての開店となった。1番先頭の来店客は朝5時頃から並び始めたという。担当者によるとこの日は報道陣も40社以上詰めかけ、「オーケー関西初進出」へ注目の高さを実感したそう。
◆大混雑の店内。地元住民から早速「歓迎」を受け・・・
オープン直後から店内は大混雑。生鮮食品やベーカリーコーナーなどは身動きできないほどの状況で入場規制が実施された時間帯もあった。10時頃に来店した客のひとりは「うわさ通りいろいろ安かった。人気のピザに1時間並んだ」と話し、なかには「今はゆっくり買い物できそうにないから出直す。今日はこの後『ライフ』に寄って帰る」という人も。 また、入口にずらっと並ぶ開店祝いのスタンド花も、昼頃には緑の葉を残すのみとなり、花を片手に買い回りをする客たちの姿があちこちに。関東ではスタンド花を持ち帰る習慣はなく、早速「西日本ならではの歓迎」を受けた。
◆品揃えと安さに自信!
『高品質・Everyday LOW Price』を方針に掲げ、品揃えはもちろん、安さにも積極的な姿勢を見せる同店。「毎日が特売」と銘打ち、競合店の売値を調査。店内には「万一、他店より高い商品がございましたら、お知らせください。値下げします」のポスターを掲げ、地域一番の安値を目指している。そんな同社の二宮涼太郎社長に話を聞いた。
◆あの日から3年。「関西スーパー」との一件に、直接売り場でお客様からの「ご意見も」
──本日関西1号店の開店日を迎えてのお気持ちをお聞かせください。 二宮:2021年に「関西スーパー」との経営統合が実現せず、単独での関西進出に向けて動いてきました。あれから3年かかりましたが、ようやく本日、高井田に関西1号店を開店することができ、また初日から本当にたくさんのお客さまにご来店いただいて、まずはホッとしているところです。 ──朝、開店前から行列ができ、道路渋滞も発生するほどでした。関西のみなさんの期待が大きいですね? 二宮:これだけ初日からお越しいただけたのは、メディアに事前に取り上げていただいた部分もあるでしょうし、我々の単独出店のきっかけ「関西スーパー」の件で 「オーケー」という存在を認識いただいていたのかなと。今日も売り場で歩きながらお客様に声をかけられました。当時のことなどいろいろとご意見もいただき、ありがたいな、みなさんよくご存知だな、と驚いています。 実は事前に先週より2.5キロ圏内には新聞折込を実施し、食料品を3%相当額割引する『オーケークラブ会員』の先行受付をやりました。開店日の負荷を少しでも減らしたい、と事前に行ったんですが、売り場を見る前から、200円を払って会員になっていただいた方が大勢いて、予想を上回る反響でした。ですから、正直既に手ごたえは感じてはいたものの、一方で実際にお店を開けてみないと、本当にお客さんが来てくれるかはわからないので、今日これだけ多くの方に来店いただいたことは感謝の一言に尽きますね。