関東の人気スーパー「オーケー」悲願の関西進出、社長は手応え十分「あの日から3年かかった」 朝5時から並ぶ客の姿も
◆スーパー戦国時代と言われる競合ひしめく東大阪
──今後、西宮等で新規出店予定されていますが、まず関西第一号店に高井田の地を選ばれた理由は?競合ひしめく「スーパー戦国時代」などとも報道されていますが。 二宮:やっぱり関西1号店なので、まずしっかりとした売り場面積と駐車場が欲しいと思っていました。それが大前提。その中で、不動産の物件として、いくつかご縁がある場所があり、戦略的に「ココだ!」という一定基準を満たしていたので、この高井田に出店することが決まりました。 この店は、売り場が748坪あり、駐車場も192台しっかり用意できた。スーパーは徒歩や自転車で来る方も多いと思いますが、この店の商圏はもう少し広いと考えている。お客さまには車で来店していただき、持ち帰りを気にせず、たくさん買ってたくさん食べてもらいたいですね。
◆トイレットペーパーひとつでも売れ筋が異なる関東と関西
──関西のマーケットについては、どういう印象をお持ちですか? 二宮:我々は関西で商売したことないので、本当に今日からですが、当然たくさんの方がお住まいですし、一方でプレイヤーも多彩な、いろんなスタイルがある。一方で、我々の低価格路線という形態は現在少ないと思うので、チャンスはあると思っています。 関東と関西の違いでよく言われる話ですけれど、トイレットペーパーは関西ではシングルの方がよく売れる、とか。そういう細かい生活習慣なのか、違いはちょこちょこあるもんだなと。やっぱり我々ずっと関東だけでやってきたので、準備段階から細かい発見はいろいろありました。これからは走りながら、お客さまからの『ご意見カード』も実施しますので、お客さまの声をうかがいつつ、関西にあわせて修正していきたいと思っています。 ──私は以前東京に住んでいたとき、消費者として買い物する際「オーケー」の売り場にある「オネスト(正直)カード」を、かなり参考にしていました。関西でも実施されますか? また社長も実際そういうものをチェックされたりしていますか? 二宮:売り場で、商品の価格が高い理由など「オネスト(正直)カード」で正確にその理由をお伝えしています。青果は天候などの影響で例年と状況が違う、ということが毎年毎年起きていますので、やはりそういう事実をしっかりお客さまにお伝えして、価格が高いときにも、しっかりご納得してもらったうえで買っていただくということをここでもやっていきます。わたしも売り場を日頃から見てチェックしていますよ。