3連休の山の天気 大雪山では秋深まる
日曜日 前線が南下して広い範囲で曇りや雨
15日(日)は前線上に発生した低気圧が北海道を通過する見通しです。大雪山では雨を予想していますが、低気圧が通過した後は移動性高気圧に覆われるため、午後は天気が回復に向かうでしょう。低気圧から延びる寒冷前線が本州付近に南下するほか、高気圧の縁を回る湿った空気が南から流れ込むため、東北から九州にかけても大気の状態が不安定になって雨が降る山が多い見通しです。必ず雨具を用意してください。雷も発生しやすいでしょう。
月曜日 一部で天気回復
16日(月)は前線が本州付近に停滞しますが、活動は弱まる見通しです。日曜日に比べると雨が降る範囲が狭くなる見込みですが、関東甲信と北陸では比較的雨が降りやすく、東海や中国・四国、九州でも午後は大気の状態が不安定になって雨が降るところがあるでしょう。一方、北日本は移動性高気圧に覆われて大雪山、鳥海山は晴れを予想しています。大雪山では氷点下1℃、鳥海山では8℃まで冷え込む上、上空は西風がやや強いため防寒具は秋冬用のものを用意してください。8℃を下回ると紅葉が進み始めるといわれています。この冷え込みによって東北地方の高山でも紅葉のスイッチが押される見通しです。
日本気象協会 本社 宮田 雄一朗