ラッシュフォードを売却、ディアロの将来を確保…マンチェスター・ユナイテッドが今冬に取るべき6つの行動
アマドと新契約を交わせ
マンチェスター・Uに加入してから4年、当時18歳でほとんど知られておらず経験も少なかったアマド・ディアロは、間違いなくマンチェスター・Uで最も優秀な選手に変貌した。テン・ハーグが退任して以降、アマドは10得点に貢献しており、ギリシャのPAOKテッサロニキをたったひとりで下し、エヴァートンに大勝するのを助け、マンチェスター・ダービーでの終盤の逆転勝利を引き起こした。彼のプロ意識とプレスに対する姿勢――たとえば、トッテナムのGKフレイザー・フォースターにプレッシャーをかけて得点を挙げた様子など――も非常に印象的で、マンチェスター・Uが現在の困難な時期に食らいついていくのに必要な選手である。 マンチェスター・Uの最優秀選手として台頭したアマドは、フリーでクラブを去るという危険な時を迎えつつある。この22歳との契約は6月に満了し、1月1日からはライバルクラブと自由に話すことができるのだ。だからこそ、マンチェスター・Uは現在の契約の1年延長条項を行使するだけでなく、彼の重要性を示すために、実のある長期契約を提案することが不可欠だ。
左ウイングバックを獲得せよ
率直に言って、マンチェスター・Uにはパトリス・エヴラ以降、信頼できる左サイドバックがいない。ルーク・ショーはチームにフィットさえすれば優秀なDFであるばかりでなく攻撃もできる選手であるが、オールド・トラッフォードでの2年目の早い段階で足を骨折して以来、繰り返すケガの問題に悩まされ続けており、頼ることはできない。今シーズンはわずか98分しかプレーしておらず、現在は欧州選手権への出場を目指して体調を整えたことが原因と思われる筋肉の問題で離脱中だ。彼の代役、タイレル・マラシアは、2度の膝の手術後17か月間サッカーができなかった後、復帰してからも非常に苦労しており、4試合のうち3試合でハーフタイムに交代となっている。 マンチェスター・Uには実質的に過去2シーズン、信頼できる左サイドバックがおらず、アモリム監督の就任以降、監督がウイングバックを採用したことによりこのポジションの弱点がさらに顕著になっている。ディオゴ・ダロトはそこでプレーしなければならなかったが、彼の最適なポジションは右サイドであり、ヌサイル・マズラウィは3バックのほうが快適にプレーできる。 マンチェスター・Uは17歳のパラグアイ出身の左サイドバック、ディエゴ・レオンとの契約発表に近づいているが、夏に18歳になるまでチームに合流することはできず、長期的な計画の一環としての獲得であって、即戦力として活躍できる準備が整っているわけではない。 だが、経験豊富で優れた選択肢は数多くある。アルフォンソ・デイビスはバイエルン・ミュンヘンとの契約満了が近づいており、フリーでの獲得が可能になるが、レアル・マドリーがスペインの首都に来るよう説得すべく、最善を尽くしている。ボーンマスのケルケズ・ミロシュは、過去1年間で、チームがオールド・トラフォードで2度も3-0の勝利をあげる中で優れた活躍を見せており、賢明な買い物となるだろう。