親に会えるのもあと何回…帰省の今こそチャンス「簡単だけど効果大」な親孝行3選
おすすめ親孝行その3 「同じ部屋でふとんを並べて寝る」
子どもの頃、和室にふとんを並べて親と川の字になって寝た経験はありませんか? 親が傍にいるという安心感はかけがえのないもの。それを今度はお返ししましょう。 帰省のときや親が泊まりに来たとき、ふとんを並べて父や母の傍で寝るのです。たとえば夏ならば、蚊帳を吊ったり、蚊取り線香を焚いたりして、昔を再現し、「小さい頃、こうして蚊帳を吊ったよね」と、当時の思い出を語って懐かしむのも一案です。 枕を並べて会話するのは楽しいものですし、親もリラックスして、心地よく眠りにつけるでしょう。高齢になると、排尿障害や服薬の影響などで夜中に何度もトイレに行くなど、排 泄と睡眠の悩みを抱える人が増えます。 この機会に、できれば親のトイレの回数を確認し、場合によってはトイレに同行する。また、大きないびきをかいていないか、睡眠時無呼吸の症状がないか、もチェックを。 そうした症状がわかれば、早めに受診して治療できます。親が傍で寝ているときにしかできない恩返しです。 *** この記事の前編では、同じく『親への小さな恩返し100リスト』(主婦と生活社)より、“人生100年時代”だからこそ実践したい親孝行をご紹介。「化粧のアドバイス」から、はては「親の恋バナ」まで。親の健康維持にも効果大な“小さな恩返し”とは――。
【著者の紹介】 田中克典(たなか・かつのり) 1962年、埼玉県生まれ。日本福祉教育専門学校卒業後、福祉系の出版社を経て、東京都清瀬療護園(重度身体障害者入所施設)、清瀬市障害者福祉センター(デイサービス、ショートステイ)などで介護経験を積む。1984年にはインド・コルカタの故マザー・テレサ女史の運営する施設で介護経験し、テレサ氏とも懇談する。2000年、介護保険制度の発足と同時にケアマネジャーの実務に就き、これまでに約500人の高齢者を担当した。現在は株式会社スタートラインで現役ケアマネジャーを務めている。主な資格は主任介護支援専門員、産業ケアマネ3級。著書に『介護保険のかしこい使い方』(雲母書房)、『親の介護の不安や疑問が解消する本』(日本実業出版社)、『親の介護手続きと対処まるわかりQ&A』(玄光社)、『「親の介護」は猫にたとえちゃえばいい。』(日本実業出版社)がある。 デイリー新潮編集部
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