箱根駅伝のトロフィー完成 弟子が初めて制作「ここまでの作品ができるとは」
新春恒例の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、往路優勝校に箱根町から贈られるトロフィーとメダルが完成し、18日にお披露目された。毎年トロフィーを制作してきた箱根寄木細工伝統工芸士の金指勝悦さん=享年(82)=が2022年7月に亡くなり、今回は金指さんの意思を受け継いだ弟子の手のみで初めて作られた。妻のナナさん(66)は「ここまでの作品ができると思っていなかった。(夫から)バトンを受け継ぐことはできた」と顔をほころばせた。 【写真で見る】エッフェル塔をモチーフに制作された往路優勝記念トロフィー トロフィーは台座を合わせて高さ45・5センチ、重さ4・4キロ。毎年その年の世相からテーマを選んでおり、今年は夏に開催されたパリ五輪・パラリンピックとした。パリのシンボルであるエッフェル塔をモチーフに、塔の骨組みに似た模様を寄せ木であしらい、台座の上面には3色でフランス国旗を表現した。ナナさんは「デザインコンクールに出したいくらいの出来栄え」と太鼓判を押す。
神奈川新聞社