「健康優良児。まったく壊れない」愛車のジープ「チェロキー」で貫く“純正の美学”
「内装もベージュやブラウンでトーンが統一されていて、どこかクラシカルな風情を漂わせています。自宅のインテリアにも通じるところがあるので、リラックスしながら運転できるのかもしれませんね」。
最大の特徴が、大胆に開くサンルーフだ。
「これだけ大きなサンルーフがついた車は珍しいですよね。サーフィンからの帰り道、サンルーフを開けて走るととにかく気持ちいいんです。これは家族にも好評ですね。 ラングラーのようにルーフを取り外せる車もありますが、手間がかかりますし、僕にとってはこの方が使い勝手がいい。 ホイールも限定モデルのため通常より1インチ大きく、全体のボリューム感としても申し分ありません」。
“ありのまま”に見る大人としての流儀
中根さんは、アパレル業界へ足を踏み入れる前にバイク店で働いていた経験がある。二輪好きはそのときから今も変わらない。 バイクは自分仕様にカスタムして楽しんでいたが、こと車に関しては考え方が少々異なる。
「歳を重ねるほどに純正の美学のようなものを感じるようになりました。二輪時代はより自分らしくいじることを追求していましたが、車に関してはできるだけオリジナルパーツが実装されているものを選びたい。 この車もクラシックカーやヴィンテージカーと呼ばれるにはまだ何十年とかかりますが、オリジナルパーツの2012年式『チェロキー サン&ホイール』の方が価値があるように思えます。純正で残しておいた方が品がいいと思うんですよね」。
「もちろん当時とは規格が違うし排ガス規制もあるので、一概にはいえませんが、僕は純正の良さを残して必要なところだけアレンジするというのが一番大人っぽいなって思いますね」。
愛着を持って乗ってきたチェロキーは現在、仕事にサーフィン、家族との時間にと大いに活躍中。中根さんのライフスタイルに欠かせない相棒となっている。
「サーフィンを始めた30代前半に車が必要になって購入しましたが、やはり車選びでいちばん大事なのは家族をゆったりと乗せられること。プラスαで海へ行く機能性みたいなところを考えるとこの車がベストなんです」。 ◇ 自分好みに愛車をカスタムして乗るのはもちろんいい。それと同様に、車をプロダクトとして愛し、純正のまま乗り続けるのもまた正義だ。 佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文
OCEANS編集部