「健康優良児。まったく壊れない」愛車のジープ「チェロキー」で貫く“純正の美学”
現代的スペックのチェロキー、だがオーラはクラシカル
そして2013年に購入したのが、当時のNEWモデルだった2012年式のチェロキー KK。 現在、チェロキーは生産停止になっているため、厳密にいうと最新型のひとつ前のモデルとなる。
「たまたま環八にあるJEEPを扱う店舗に、以前乗っていた車を、修理の相談に持って行ったことがあって。店舗裏の駐車場をフラフラと見ていたら、この車が置いてあったんです。 外装の色味が独特で国内ではあまり見かけない。気になってスタッフさんに聞いてみたら、『限定車です』と」。
中根さんはそのビジュアルに強く惹かれた。なかでも気に入ったのが、キャニオンブラウンという車体のカラーだ。 「僕は白、黒、シルバーなどベーシックなカラーには基本、興味がないんですよ。このブラウンの車体は、一見派手なようで意外とベージュトーンがシックにも見える。 ただ、この色は日本であまりウケがよくなかったようで(笑)、ギリギリ1台だけ残っていたんですよ。『XJ』のウッドパネルの雰囲気にも似た空気感を感じたので、現行のチェロキーに乗り換えるんだったら、この車がベストな選択肢かなと。 アメリカの車は好きですし、これまで旧式のフォード、ジープと乗り継いできたので、自然な流れでした」。
自分のキャラクターや当時のライフスタイルにフィットするのがこの車だった。直感的にそれを感じ、購入を決めたという。
それから12年同じ車に乗り続けていることからも、当時の直感は正しかったと実証されている。 「長く乗っていてもトラブルはなく、いたって健康優良児。まったく壊れないので助かっていますね」。
とはいえ、購入後に一箇所だけ変更した点もあった。 「もともと純正のホイールがシルバーだったのですが、グリルなどにメッキパーツが多用されているため、メタリックなブラウンと相まってギラつき過ぎている印象があったんですよね。 だからホイールだけは購入後にマッドブラックに塗ってもらいました。ペイントカスタムしたことにより、引き締まった印象になったと思います」。 そんなシックな風情をさらに後押しするのが内装である。