大人になった今だからわかる!子どもの頃「親にしてもらってよかったこと」。経験、考え方…子育ての参考にも
親が子どもを育てるうえでの方針は千差万別。教育熱心でたくさんの習い事をさせる親もいれば、子どものうちは遊ぶことを優先する親もいるし、しつけや決まり事に厳しい親もいれば、放任主義の親もいます。いったいどれが正解か? それは結局、当事者である子どもが大人になって「あんなことをしてもらってよかったな」と感じるかどうか次第なのではないでしょうか。 そこで今回『kufura』では、20~50代の男女602人にアンケート調査を実施。「子どもの頃に父親・母親・育ての親等にしてもらってありがたかったこと&印象に残っていること」を聞きました。
得るものは大人になっても大きい!「習い事をさせてくれた」
子どもがある程度大きくなると、親も子もさまざまな習い事に興味を示すもの。しかしどんな習い事もある程度の月謝がかかり、場合によっては送迎等が必要になることもあります。親の負担も増えますが、それをありがたいと感じている人は多いようです。 「そろばんを習わせてくれた。暗算が日常生活に役立つときがちょくちょくあるので、その点はありがたいと思う」(55歳男性/学生・フリーター) 「好きな野球をずっとやらせてもらったこと。社会人としての生活に活きていると思う」(38歳男性/その他) 「英語を教えてくれたことで、会社で出世できました」(33歳男性/営業・販売) 「習い事をたくさんさせられて当時は嫌だったんですが、友達のいないところでの習い事が多かったので、コミュ力はつきました。それはありがたいと今は思ってます」(54歳女性/主婦) 習い事は身について役に立つものもあれば、まったく身にならないものもあります。数多くやればいいというわけでもなく、当人のやる気と習い事との相性もあるので、やってみなければ分からない部分も。 しかしこういった声を聞くと、より一層「子どもが興味をもつことは積極的にやらせてあげたい」という気になるかもしれません。
やはり食育は重要!?「毎日ご飯をつくってくれた」
「食育」という言葉が一般化したのは2000年代のはじめ。2005年には食育によって国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことを目的としている「食育基本法」も成立しています。今回の結果をみても、子どものうちから育ってきた“食”に関する記憶は、大人になっても想像以上に深く刻まれるようです。 「毎日帰ってきて温かいご飯が用意されているのがありがたかったです。今は私が作らなければ誰も用意してくれません」(41歳女性/主婦) 「ちゃんとしたものを食べさせてもらったので、舌は正常で食べ物への好き嫌いがなくなった」(55歳男性/コンピュータ関連) 「外食を殆どせずにおうちごはんばかりの両親ですが、それがしっかり染み付いてひとり暮らしの今でもほぼ完全自炊。お金が溜まりやすい」(45歳女性/営業・販売) 「毎日ボリュームのあるご飯とお弁当を作ってもらえたこと。一人暮らしをしてからありがたみがわかりました」(29歳女性/総務・人事・事務) 近年は共働きで忙しい母親も増えており、じっくり手間暇かけて食事を作ることが難しい家庭も珍しくありません。とはいえ冷凍技術なども進化しており、少ない手間で美味しい食事をつくることもできます。“手抜き”ではなく“手間抜き”によって、無理せず美味しいご飯を用意できればいいのではないでしょうか。