50代70代おひとりさまの「リアルな冷蔵庫」。食材の使い忘れがなくなるストック術
「面倒くさくない」冷蔵庫はストックでつくれる
主婦歴約50年で料理家の足立洋子さん。夫が亡くなり、子どもが独立し、4人家族からひとり暮らしへと世帯の人数は変わりましたが、料理や買い物の仕方にはそれほど変化はないのだそう。 「子育て中はとにかく時間がない! そこで編み出した時短料理の工夫にずっと助けられています。今も冷蔵庫には、おかずの素となる『ベース菜』のように、そのまま食べられたり、食材と合わせてすぐに1品が完成するストックが満載。クタクタな日もパパッと食事が完成します」(足立さん、以下同) 生鮮食品の冷凍ストックで買い物の手間もカット。“手間抜き”を可能にした冷蔵庫と冷凍庫の活用術とは?
冷蔵&冷凍ストックで調理の手間は最小限に
少量だけ残ったおかずや、保存が利くビンづめや冷凍の「ベース菜」がぎっしり。料理がおっくうなときも食事がパッとでき上がります。
●冷蔵庫は定位置を決めて使い漏らしなし
冷蔵室は段ごとに入れるものを決めています。 「肉や魚は冷凍庫保存なので、残りおかずやビンづめなどすぐ食べられるものが中心」 甘酢漬けやタマネギのドレッシング漬けなどビン入りの「ベース菜」は上下逆さまに。 「こうすると、しっかり漬かった方から食べられます」
●ご飯は1度に4合炊いて冷凍
ご飯はジッパーつき保存袋に180gずつ小分けにして冷凍。 「平たくして、冷凍室の上段トレーに。炊き込みご飯もあるので、来客時は『どれにする?』って選んでもらうことも」
50代おひとりさま、朝食は毎日同じでもいいことにする
団地で自分らしくひとり暮らしをしているきんのさん(54歳)。仕事や家庭、プライベートと忙しい日々を過ごしています。とくに朝は時間がなくて慌ただしいうえに、更年期で体調もイマイチ。 以前は朝ごはんを「ちゃんとつくりたいのに、できない」ことを責めていましたが、そこそこの朝食でいいと考え方を変えたら、自己嫌悪することも減ったそうです。
朝つくらず、夜つくる。忙しい朝でも温めるだけでいい
そこで、慌ただしい朝の時間に調理するのはやめて、前日の夜に朝ごはんを準備。晩ごはんのおかずとみそ汁を少し多めにつくり、アレンジして朝ごはんにすることもよくあります。 これなら忙しい朝に包丁を使うこともなく生ゴミも出ません。温めるだけなので朝食準備は5分程度。一汁一菜が基本、漬けものや佃煮などを合わせたら立派な朝食になります。