パソコン作業で起こりがちな「前腕の痛み」。ふたつの筋肉群「前腕屈筋群」のストレッチと「前腕伸筋群」のツボ押しが効果的です!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝40代、50代のセルフコンディショニング⑱】
●ここを刺激する! 上で紹介した「前腕屈筋群」が手首や手指を内側に曲げる動作を担当しているのに対して、この「前腕伸筋群」は、手首や手指を外側に開いたり伸ばしたりする動作を担当している。 これらの筋肉が連動して働くことで、手首を回転させたり、手を握ったり開いたりといった複雑な動作が可能になる。
●前腕の筋肉を、ツボ押しと手首回しで刺激しよう 【1】 ツボ「手三里」を押す 「前腕伸筋群」を刺激するには、「手三里」という腕のツボを押すのが効果的。 ツボ「手三里」は、ひじを曲げたときにできる腕のシワの外側から、手首側に指3本分離れた場所にある。 この「手三里」を、親指で、“イタ気持ちいい”と感じる程度の力加減で、じわーっと15~30秒押す。 押す場所は、「手三里」が目安だが、そのあたりで自分が“イタ気持ちいい”と感じる箇所を何点か押すとベター。首のこりや五十肩をやわらげる効果も期待できる。 ツボ押しを行っている間は、普通に呼吸を行って、息を止めないようにしよう。
【2】「手三里」を押しながら手首を回す 「手三里」を押しながら、手首全体を回す。【1】の体勢のままでも、上写真のようにひじを曲げて行ってもOK。 時計回り、反時計回り、各5回くらい手首を回す。 これが終わったら、左右の手を逆にして、反対側も同様に【1】【2】を行おう。
【初級編】のストレッチ、【中級編】のツボ押し&手首回し、どちらかひとつを行ってもOKだが、両方を行うと、前腕の筋肉をバランスよく刺激することができるので、より効果的だ。 どちらも気持ちよさを感じられるケア法なので、「前腕の痛み」を感じている人は、ぜひトライしてみて。 痛みを感じていない人も、前腕のこりをほぐしたり、調子を整えたりする運動としておすすめなので、行ってみよう。
【教えてくれたのは】 Satoshiさん 鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター、シンギングボウルセラピスト。大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ 四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。 撮影/仲尾知泰(Ripcord) 指導・モデル/Satoshi 取材・文/藤本幸授美
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