パソコン作業で起こりがちな「前腕の痛み」。ふたつの筋肉群「前腕屈筋群」のストレッチと「前腕伸筋群」のツボ押しが効果的です!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝40代、50代のセルフコンディショニング⑱】
●ここを刺激する! 上記のように、前腕に痛みが出る症状は、ひじ関節や手関節、手指をよく使う生活習慣を持っている人に多い傾向が。 スポーツ、デスクワーク、家事、ひじや手指への負担の大きい仕事などで、日々の負担が蓄積して痛みが発生していることが考えられる。 前腕の内側の「前腕屈筋群」とともに、上腕の前面にある「上腕二頭筋」、胸にある「大胸筋」など、前腕の筋肉と連動している箇所を、全体的に伸ばして緩めることが、痛み緩和には効果的だ。 「上腕二頭筋」は、腕を曲げたときに二の腕に出る「力こぶ」にあたる筋肉のこと。肩とひじのふたつの関節を越えてついているので、肩、ひじ、前腕の運動に関係している。 「大胸筋」は、胸板の部分にある筋肉だ。腕を前や内側に持ち上げて固定する働きがある。深い呼吸のサポートもする。
●前腕、上腕、胸の筋肉を伸ばすストレッチをしよう 【1】真っすぐに立つ 柱や窓枠の横に、両足を腰幅くらいに開き、真っすぐに立つ。
【2】柱や窓枠に手をかけ、ひじを伸ばす 右手を柱や窓枠にかける。左脚を曲げて前に出し、右脚は真っすぐ後ろに伸ばす。前に体重をかけて、右ひじを伸ばしていこう。
【3】そのまま体をねじってキープ 【2】の姿勢から、体を左向きにねじる。そのまま、自然な呼吸をしながら60秒ほどキープしよう。 終わったら、左右の手足を逆にして、反対側も同様に【1】~【3】を行う。 利き手を柱や窓枠にかけて行う場合は、もっと時間をかけてじっくり行っても◎。
\これはNG!/ 壁に手をつくのは、体を支えることができないのでNG。手は必ず、体を伸ばしたときに支えることができる、柱や窓枠にかけて行おう。
セルフケア法 その2/中級編
◆「前腕の痛み」には、腕の外側の「前腕伸筋群」をツボ押しで刺激するとさらに効果的! 前腕には、【初級編】で紹介した「前腕屈筋群」のほか、「前腕伸筋群」という筋肉群がある。 【中級編】では、「前腕伸筋群」を刺激するケア法をご紹介。 「前腕伸筋群」は、ひじの外側から前腕を通り、手や指へとつながっている、さまざまな筋肉の総称だ。主に手首を甲側に曲げたり、手指を伸ばしたりするときに使われる。 ここを刺激して緩めることで、さらに「前腕の痛み」をやわらげる効果が期待できる。 朝昼晩、いつ行ってもOKだ。
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