パソコン作業で起こりがちな「前腕の痛み」。ふたつの筋肉群「前腕屈筋群」のストレッチと「前腕伸筋群」のツボ押しが効果的です!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝40代、50代のセルフコンディショニング⑱】
パソコンや楽器、工具を使う作業などの影響で起こりがちな、ひじから手首にかけての「前腕」の痛み…。東洋医学とヨガを掛け合わせた五臓ヨガの考案者であり、鍼灸、シンギングボウル、筋力トレーニングなど、さまざまなメソッドのインストラクターでもある、体メンテナンスの専門家・Satoshi先生に、効果的なセルフケア法を教えていただいた。
「パソコン作業が多い」「仕事や家事で腕や手指を使うことが多い」せいか、前腕が痛くてつらい…。やわらげる方法はありますか?
この連載では、第8回で「手の痛み」、第12回で「手や指の痛み」のケア法を紹介したが、ひじから手首までの部分、「前腕」が痛くなってつらい、という声も聞く。 「前腕」が痛くなる症状は、スポーツをする人、長時間のパソコン作業やキーボードを打つ動作、手指をよく使う作業、工具を使う作業、重いものを運ぶ作業、楽器の演奏などをすることが多い人に起こりやすいといわれる。 前腕は、毎日よく使う部分だけに、痛みや違和感を感じたときに、自宅で気軽にできるセルフケアを習慣にしたいもの。 つらい痛みをやわらげるためにはどうしたらいい? 今回は、エクササイズに使える場所の有無、難易度別に、【初級編】と【中級編】に分けて、「前腕の痛み」への効果が期待できるセルフケア法をご紹介しよう。
セルフケア法 その1/初級編
◆「前腕の痛み」には、腕の内側の「前腕屈筋群」を中心に、上腕と胸にある筋肉も一緒に伸ばすストレッチが効果的! 「前腕の痛み」をやわらげるには、前腕の筋肉をストレッチするのが効果的。【初級編】は、「前腕屈筋群」のストレッチだ。 前腕の筋肉には、「前腕屈筋群」と「前腕伸筋群」の2種類がある。 「前腕屈筋群」は、ひじの内側から前腕を通り、手や指へとつながっている、さまざまな筋肉の総称だ。主に手首を手のひら側に曲げたり、手指を曲げたりするときに使われる。 このストレッチを行うと、「前腕屈筋群」のほか、胸にある「大胸筋」、上腕にある「上腕二頭筋」も伸ばすことができるので、猫背の人やデスクワークが多い人にはぜひ実践してほしいケアといえる。 朝昼晩、いつ行ってもOK。デスクワークをしている人は、1時間に一度くらい行うのがベストだ。
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