物価の上昇が続きやりくりが大変!「みんなはどうしているの?」家計の実態調査
ものの値段が上がったのに収入は増えず、家計のやりくりがたいへんな状況が続いています。「そろそろ限界!」「みんなはどうしているの?」の声に応えて、レタスクラブ読者に家計の実態を調査しました。 【グラフで確認】読者の家計実態を調査「食費は月額どれくらい増えた?」 教えてくれたのは▷飯村久美さん ファイナンシャルプランナー、FP事務所アイプランニング代表。家計相談や各種メディアで活躍中。著書に『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA)など。 ■物価高について ■Q.最近、物価高を感じる? 感じる......97% 感じない......1% どちらでもない......2% ほとんどの人が物価高を実感 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以降約2年、原油をはじめとした値上げラッシュが続き、とどまるところを知りません。97%の人が物価高を感じていて、ものの値段が下がっていたデフレの時代が終わり、ものの値段が上がるインフレの時代になりつつあるようです。 ■Q.特に何が「増えた」と感じる? 1位 食費…687人 2位 電気代…117人 3位 外食費…22人 4位 ガス代…21人 5位 自動車関係費…16人 特に食費の値上がりを痛感 物価高を感じるのは、「スーパーで支払いをするとき」や、「電気代の明細を見るとき」など。特にスーパーでは、「以前と同じもの(量)を買っても支払い額が高くてビックリ!」という声が続出。また、「同じ商品を買っても中身が減っている」と指摘する声も。 ■Q.食費は月額どれくらい増えた? 1000円未満......13人 1000円以上......49人 2000円以上......105人 3000円以上......146人 4000円以上......44人 5000円以上......185人 6000円以上......29人 7000円以上......14人 8000円以上......20人 9000円以上......4人 1万円以上......154人 1万5000円以上......27人 2万円以上......26人 3万円以上......8人 (※不明、未回答114人) 日々実感している食品の値上がり。「レジカゴ1つ分が6000円目安だったのに、今は7500~8000円に」「食品の一つ一つが10~100円値上がりしている」という声が。食費が月1万円増えたら、年間12万円の支出増になります。 ■【プロが解説!】食料品はなんと前年比8.2%も上昇! ものの値上がり具合が分かる消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)は、2023年は前年比3.1%の上昇。さらに、生鮮食品を除く食料品の2023年の消費者物価指数は、前年比8.2%も上昇しているから、皆さんが実感しているとおりです。 ※この調査は『レタスクラブ』のwebアンケートにて2024年1月15日~23日に20~80歳の938人に実施。 * * * 毎週の買い物で、食料品の値上がりを痛感している人が多いですね。収入が増えていない世帯が多い中、なんとか家計をやりくりして乗り切っているのが実情でしょう。 イラスト/ chillchitta 取材・文/生島典子