NTT西日本、集合住宅における「VDSL/LAN方式」から「ひかり配線方式」への移行推進。対象となる建物での工事無料化など
西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は11月22日、集合住宅における「VDSL/LAN方式」から「ひかり配線方式」への移行に関する取り組みを発表した。集合装置の部材費高騰などを理由にVDSL/LAN方式の提供の維持が困難であるとし、高速通信が可能な「ひかり配線方式」への移行を推進していくとしている。 【画像】「フレッツ 光ネクスト」および「ひかり電話ネクスト」のVDSL/LAN方式向けサービス(ご利用中のサービス)と、ひかり配線方式向けサービス(代替サービス) 「フレッツ 光ネクスト」は上り下り最大1Gbpsの光回線によるインターネット接続サービスだが、集合住宅内の配線方式が複数あり、それによって利用可能な最大通信速度が異なる。銅線(既存の電話線)を用いた「VDSL方式」またはLANケーブルによる「LAN方式」の場合、最大100Mbpsとなる「フレッツ 光ネクスト マンションタイプ」しか利用できない。 光ファイバーによる「ひかり配線方式」なら、最大1Gbpsの「フレッツ 光ネクスト マンション・スーパーハイスピードタイプ 隼」が利用できる。さらに、エリアによっては、最大10Gbpsの「フレッツ 光クロス マンションタイプ」も利用可能になる。 今回NTT西日本が発表したのは、「ひかり配線方式」と「VDSL/LAN方式」の集合装置が併設されている一部の建物における、「VDSL/LAN方式」から「ひかり配線方式」への移行。対象となる建物の情報を12月以降に同社のウェブサイトに掲載予定で、あわせて、対象となるユーザーにはダイレクトメールなどで案内が行われ、移行工事の申し込みを受け付ける。2025年1月1日以降の申し込みから工事費は無料となる。 これにより、「フレッツ 光ネクスト」および「ひかり電話ネクスト」のサービスも、「ひかり配線方式」向けのものに移行される。同社では、早めに移行工事の申し込みをしてほしいと呼び掛けている。 あわせて、「ひかり配線方式」と「VDSL/LAN方式」の集合装置が併設されている建物と、「VDSL/LAN方式」の集合装置が単独設置されていて利用者がいない場合において、2025年1月31までで、「フレッツ 光ネクスト マンションタイプ VDSL/LAN方式」などの新規受付を停止する。 該当するケースで、光回線の利用を希望するユーザーには、「ひかり配線方式」のサービスを提供する方針(建物の状況などにより提供できない場合もある)。
INTERNET Watch,山田 貞幸
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