「IP・グッズ」「ペット」「シルバーエコノミー」⋯2024年の中国トレンドを知る5つのキーワード【年末特集】
生成AIサービス
生成AIブームが中国では2023年にすでに到来したが、24年の生成AIはコンシューマー系ではTikTokのバイトダンスが目立った。圧倒的な安さで利用できる生成AIツール「豆包」でシェアを獲得し、レタッチ&画像生成の「PicPic」、ストーリー作成の「BagelBell」、AI botの「Coze」、キャラクター作成の「AI劇情」、数学学習サポートの「Gauth」などのAIサービスを矢継ぎ早に次々と投入した。ほかにも生成AIを使った女性との恋愛会話シミュレーターや、AI電話代行(ロボットコール)、弁護士相談サービスなど、ある用途に特化した実用的な生成AIサービスも次々と生まれた。 シルバーエコノミーでも触れたが、亡くなった人を動画ソースを元にAIを活用して復活させるサービスも登場。似たような例では、大手ECの京東(JDドットコム)の劉強東CEOそっくりのバーチャルキャラクターがライブコマースを行い話題になった。 現在、AI搭載のスマホやパソコン、スマートテレビも続々とリリースされたが、値段は高くまだトレンドになったとは言い難い。コスパのところで触れたが、スマホでもお得な型落ち製品や中古製品を買う動きがあり、高い新品に消費が向かわないのだ。値段が落ち着いた来年以降に普及し、競争することで面白い製品やソリューションが生まれることだろう。 (文:山谷剛史)