「10人に1人は永久歯が生えない」残った乳歯も抜けたら…困惑する親に医師が勧める驚きの治療法「小学生でも?」
菊入先生:口全体が映る、パノラマレントゲンのほうがいいですね。小さなフィルムを口のなかに入れて撮影するレントゲンもありますが、これはピンポイントで撮影するので、歯全体の様子がわからないんです。 ── レントゲンを撮るのは、何歳ぐらいからがいいでしょうか? 菊入先生:パノラマで撮影する場合は、レントゲンの機械が顔の周りをぐるっと回るんです。撮影は30秒以内ですが、撮影中はじっと動かないでいてほしいので、そういう約束ができる年齢、だいたい4~5歳以上がいいのではないかと思います。もっと低年齢の2~3歳くらいでもレントゲンは撮れますが、それで先天性欠如がわかったとしても、年齢的に矯正治療はまだできないんです。ですから「小学校に上がる前に、歯の総合チェックを」という意味で、小児歯科に行くのがいいですね。
PROFILE 菊入 崇先生 きくいり・たかし。日本大学歯学部小児歯科学講座教授、日本大学歯学部付属歯科病院小児歯科診療科長。北海道大学歯学部を卒業後、同大学院歯学研究科助手、南カルフォルニア大学歯学部研究員、北海道大学大学院歯学研究科助教などを経て現職。博士(歯学)。日本歯科専門医機構認定小児歯科専門医、日本小児歯科学会認定指導医、日本障害者歯科学会認定医。 取材・文/前島環夏 画像/PIXTA
ちゃんと 編集部