有馬記念”2強”クロノジェネシス、エフフォーリアに死角?!両陣営の「少し物足りない」慎重発言をどう判断すればいいのか?
ここまで6戦5勝。唯一の敗戦が、日本ダービーのハナ差2着。皐月賞を勝ち、初の古馬との対戦となった天皇賞・秋ではコントレイル、グランアレグリアという超大物を撃破した。横山騎手の発言も、加熱報道を抑えるためで、額面通り受け取らなくていいのかもしれない。レースぶりも優等生。ゆったりとしたローテーションにも好感が持てる。 だが、一方で、有馬記念とあってライバルのメンバーは多彩だ。2強の慎重発言の背景には、それらのライバル馬の存在もある。 レース展開の中で、怖いのが逃げ馬だ。内枠の1枠2番を引いたパンサラッサ(牡4、矢作芳人厩舎)が大逃げを打つことは間違いない。目下連勝中。波乱を起こす可能性もなくはない。菊花賞では、逃げて2着馬にコンマ8秒差をつけ、圧勝したタイトルホルダー(牡3、栗田徹厩舎)が、そのパンサラッサを追う展開となる。過去10年の有馬記念で3歳馬は4勝、2、3着が、各2回と好成績を残し、馬券に絡んだ8頭中7頭までが菊花賞組というデータ面の追い風もある。 さらに、レベルの高い3歳世代からは皐月賞、日本ダービーとも3着で菊花賞4着のステラヴェローチェ(牡3,須貝尚介厩舎)も続く。 またエリザベス女王杯でG1初勝利を遂げたアカイイト(牝4、中竹和也厩舎)、凱旋門賞では凡走したものの、帰国後は、絶好調と映るディープボンド(牡4、大久保 龍志厩舎)なども侮れない。師走の総決算レースを制するのは、2強なのか、それとも…。発走は、本日15時25分だ。