第1波、第2波との違いは? 大曲氏「活動、激的に活発化」
東京都は19日、新型コロナウイルスの感染状況や医療提供体制を判断するモニタリング会議を開催した。その後、会議にも出席した国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長は記者会見し、新規陽性者や接触歴等不明者数が増加している傾向を示し「急速な感染拡大の局面を迎えた」と訴えた。 【動画】小池都知事、会食時の「5つの小」提唱 コロナ警戒レベル引き上げで臨時会見
記者から「40代、50代の中高年層の感染が増え、第2波とどう違うと考えるか」と問われた大曲氏は「事実ベースではまだよく分かっていない」としつつも、「個人の意見として言わせてもらえれば、いわゆる第1波、2波のころと比べると根本的に違うのは社会活動が劇的に活発化しているということがある。それに関連して感染が起こっているのではなかろうかと思う」と述べた。 大曲氏は中高年層を念頭に「世代的にも社会的な活動性の高い世代で、色んなことをされる。具体的なところは想像にお任せするが、素朴に考えればそこの反映なのかなとは思う。本当は具体的な事実が見えてくればいいのだが、なかなか大変。患者との話の中で(事実を)出してくるのは大変だし、なかなか本人も自覚がないこともあるのかも知れない」とも説明した。 「Go Toキャンペーンが社会活動を活発化した一因だと思うか」との質問には「よく分からない。ただ、一般的な意味で、ご飯を食べに行こうとか、飲み会をしたい、という思いが強くなっていて、実際にそういう活動が高まっているというのは、数字や統計を持ってこなくても私たちの身近な生活を見れば分かること」と語るにとどめた。