スーパーの棚で見つけたらラッキー…カルシウム濃度を上げ、骨のヨボヨボ化を防ぐ「意外な最強野菜」の名前
■玉ねぎを水にさらすのはNG 玉ねぎ 玉ねぎは“血液サラサラ成分”として知られる「硫化アリル」が豊富。硫化アリルには血液の凝固を防ぐことで血液の流れをスムーズにする作用があります。また、強力な抗酸化物質でもある硫化アリルは、血管を酸化ストレスから守ることで血管の健康にも効果的。硫化アリルをしっかりとるなら、玉ねぎを水にさらすのはNGです。硫化アリルは水溶性なので、玉ねぎの辛みを抜くには、切ってから20~30分常温に置きましょう。 トマト トマトに多く含まれる「リコピン」という物質はフィトケミカルの1つ。強力な抗酸化物質であり、血中のLDLコレステロールの酸化を防ぐことで、血液の流れを正常に保つ作用があります。これにより血管は若く健やかに保たれやすくなるため、結果的に動脈硬化の予防にも役立つ栄養素です。 みょうが みょうがの香りの元でもある「αピネン」という成分には、血行促進作用があります。また、αピネンも強力な抗酸化物質をもつフィトケミカルの1種ですから、玉ねぎの硫化アリル、トマトのリコピンと同じく、血管を健康に保つよう働くことで動脈硬化の予防にも役立ちます。 ■サラダだけでなく、冷製パスタでサラサラに ---------- 血液サラサラ! おいしくて体にいい野菜料理 トマトサラダ~玉ねぎとみょうがのドレッシング 細かく刻んだ玉ねぎとみょうがのドレッシングを、生トマトにたっぷりかけて食べるサラダ。ドレッシングに使う酢にも、血液サラサラ効果が期待できます。その他、玉ねぎのマリネやみょうがのピクルスなどでも同様のダブル効果を狙えます。 トマト、みょうが、玉ねぎの冷製パスタ 血液サラサラ野菜の冷製パスタ。トマト、みょうが、玉ねぎをにんにくとオリーブ油で炒めて冷まし、氷でしめたパスタをあえれば完成です。 ---------- ---------- しん/野菜を育むプロ(高橋伸吾) 高橋農園常務取締役 1977年生まれ。(有)高橋農園常務取締役。群馬県前橋市にて従業員約80名、ビニールハウス470棟にてほうれん草やチンゲンサイなどを周年栽培しながらフォロワー数26万超えのX(Twitter)を運営し、野菜と農業の魅力について配信中。衰退する日本の農業を元気にし、農業を通じて幸せになる人を増やすのが夢。 ---------- ---------- 濱 裕宣(はま・ひろのぶ) 東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長 給食栄養管理と臨床栄養管理をバランスよく機能させ、患者の立場に立った食生活の向上指導にあたる。監修書に『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます!』(世界文化社)、『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』(出版文化社)など多数の健康レシピ本にかかわる。 ----------
高橋農園常務取締役 しん/野菜を育むプロ(高橋伸吾)、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長 濱 裕宣