プリキュアの“恋愛描写”は20年間でどう変わった? 「彼氏」すら表現できなかったプリキュアがわんぷりで「カップル誕生」を描けるまでに至った理由
プリキュアターゲット層の拡大
また、恋愛事情の描き方からプリキュアのターゲット層が変化も見て取れます。 今回の悟くんといろはちゃんの恋模様は、すでにプリキュアを離れつつある小学生女子の心をつかんだようです。 SNS上でも「うちの小学生の子どもが食い入るように悟くんの告白をみていた」「娘、プリキュアは卒業したはずなのに、キャーキャー言いながらわんぷりは毎週見ている」などの投稿も数多く見られました。 プリキュアのキッズコスメ玩具「PrettyHolic(プリティホリック)」の対象年齢も6歳以上となっているように、3~5歳をターゲットとしてきたプリキュアシリーズが、ここ数年は小学生の女子を取り込む(というか、離れるのを防ぐ)傾向も見られ、そんな小学生女子やそれ以上の若い女性を新たな顧客として取り込むような展開をしています。 それらの世代に関心の高い「恋愛描写」は、この先のプリキュアでも色濃く描かれるのではないでしょうか。 変わり続けることがプリキュアの強さなのです。 (C)ABC-A・東映アニメーション
著者:kasumi プロフィール
プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。
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