生後2か月の子ネコが「わが家のモップになっちゃってる」ワケ。もふもふ可愛いけど困ってることは<漫画>
ネコが大好きで、YouTubeでひたすらネコ動画を観ていた漫画家の青山ゆずこさん。ある日、へその緒がついたままの赤ちゃんネコを保護した日から、生活が一変しました。幼ネコと暮らす愛おしい日々のエピソードを紹介します(以下、青山ゆずこさんの寄稿)。 【漫画&写真】部屋のあらゆる場所を“掃除”してくれる、生後2か月の子ネコ(漫画1枚、写真8枚)
汚部屋をネコのために必死に掃除した結果……
へその緒がついたままの赤ちゃんネコを、自宅の庭で保護した私。仕事を2か月休んで、90分おきにミルクとトイレを世話し、なんとか無事2か月経ってそこそこ大きくなりました。 生後2か月のネコは、寝るときには生活スペースを確保できるゲージに入れます。でも、日中はなるべく部屋で自由にくつろがせてあげたい。なんでも子ネコは、一日20時間前後は寝るそう。うらやましい。体力すごいな。
無限に生まれるホコリ
寝たら寝た分だけ体力が復活するので、起きた子ネコはピンボールのように部屋中を駆け回ります。そして、その毛はダスキ〇モップ並みの吸着力を持っているのか、大体ホコリまみれ。掃除をしていないわけではないのに。なんなら、さっき掃除機かけたばかりなのに。 「どうやってそのホコリをまとってくるんだ」と、どうしても気になって、子ネコの後をこっそり追いかけてみました。すると、もう隙間という隙間にルンルンで突撃しているんですよ。しかも、年末の大掃除でもめんどくさくて「まあ、やったことにしちゃおう★」とサボっているような場所ばかり。
ネコは縮まる……? いや、確実に溶けている
隙間の幅がどれだけ狭くても、子ネコはずんずんと行進していく。 幅が「5センチないんじゃない?」というくらいのところだって、なかなかの速度で「スンッ!」と突っ込んでいくのです。 「頭入るの?」と毎回声に出してしまうのですが、もうネコ様に“身幅”という概念はそもそも存在しない気がします。溶けるし、のびるし、変幻自在だし。 隙間から出てくるたびにホコリまみれなので、おのれのズボラっぷりを痛いほど叩きつけられるわけですよ。一昔前(?)のいじわるな姑像のような、窓の枠を指でさっと拭いて、指についたホコリを見つめながら、「掃除もろくにできないのかい」とニヤリと笑う――そんなわかりやすい場面も嫌ですが、ちょっとそんな状況とは違う。 何も言わず、むしろ笑顔でニコニコ。そして、気が付いたらさっき掃除したところを、無言で“掃除のやり直し”をされているような。無言の圧と嫌みのダメージ、結構グサッと心をえぐられます。それならむしろ、ののしってほしい。