甘い記憶が笑顔を連れてくる、日本独自の発展をとげたお菓子。【今日の逸品】
〈越後家多齢堂〉の《カステイラ》
カーサ ブルータスの人気企画「10選」シリーズから、こだわりの逸品をジャンルレスに日替わりでご紹介します。 【フォトギャラリーを見る】 文筆家・甲斐みのりさんが、自身の朝おやつの起源のひとつに数える〈越後家多齢堂〉のカステイラ。江戸末期に本場・長崎で製法を学んだところから始まる歴史ある一品への偏愛は、絵本『ぐりとぐら』の幸せの記憶と、京都在住時の思い出にも結びついている。 「カステラは大好物。各地で見かけるたびに買っているため、朝おやつとしての登場回数は一番多いと思います。幼い頃に読んだ物語の憧れが今も続いていて、ふわふわどっしりとしたタイプには特に目がありません。コーヒーとの相性もよいけれど、やっぱりカステラにはミルクを合わせたくなりますね。紙箱と、木箱用の熨斗(のし)のデザインも品格を感じさせる美しさです」 公式サイト
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