「プロに行く」ではなく「プロで活躍する」! 早稲田の大砲・吉納 翼は「三冠王を狙う!」【ドラフト候補インタビュー】
早稲田大野球部で人間的にも成長
――早稲田大に入学した時の雰囲気はどう感じましたか? 吉納 色々なことが初めてでルールとか規則とかが一気に変わりました。「日本の大学生の模範」を意識して生活しています。 ――選手を見ているとグラウンドの前にある銅像に毎回挨拶していたり、バッティング練習終わったらみんなでライン引いたりと、皆さんの意識が徹底されているんですね。 吉納 野球以外の部分からってよく言いますし、これが早稲田のやり方なので。早稲田の野球部員としてしっかりと行動行くべきだなと思っています。 最初は本当に意味あるのかなって思いましたけど、学年が上がるに連れていろんな人と話す機会も増えて、早稲田の練習試合行くと「グランド施設がすごいね」と言われて自分たちがやってきたことが間違ってなかったと感じました。本当に模範となっていると思っています。 基本に返るとやっぱり挨拶だと思います。人と接する場合はまずは挨拶から入ると思いますし、自分のアピールポイントとかを見てもらうんだから、そういうところはしっかりしないといけませんよね。僕が二年生の時の当時のキャプテンだった中川 卓也(内野手=現・東京ガス)さんには、いろいろ指導してもらいましたね。 ――中川さんにはどんな言葉をかけられましたか? 吉納 以前は寮に入ったら朝ごはんの時間で朝の整備をせず、練習が始まる 10分前にグランドに降りていたんですけど、「同期がやっているのを手伝わないと、自分が神宮でプレーする時に仲間からも応援されなくなるぞ」という言葉をいただいて、そこから補助であったりとか、整備をしてくれる同期とか、学年が上がっても後輩に対して感謝する気持ちを持つようになりました。 ――六大学でのプレーはどうでしたか? 吉納 神宮球場の雰囲気に圧倒されていましたし、実際に打席に立つと全然バットが振れなかったです。「この世界でやっていくのは無理かもな」と思ったぐらい最初は挫折していました。でもどうしてもうまくなりたくて、その気持ちがあったからこそ、今まで活躍できたと思っています。最初は甲子園のセンバツ大会より緊張しました。 ――プロの選手で参考にしている選手はいますか? 吉納 オリックスにいた吉田 正尚(外野手=現・レッドソックス)選手です。一般的なプロ野球選手に比べて背が高いわけじゃないですけど飛ばせる技術があって、動画を見てフォームを真似したり、参考にしています。 ――今春のリーグ戦の早慶戦で二本塁打を打ちましたね 吉納 あの試合に関して言えばもう完璧な試合でした。それまでの試合がなかなか良くなくて、ほかのメンバーが頑張ってくれたって中での優勝がかかった早慶戦でした。別に僕がやってやろうっていう気持ちはなく、みんなで頑張ろうっていう気持ちで打席に入りました。その気持ちが良かったかなって思います。 ――秋のリーグ戦でも東京大戦で2試合3発打ちましたけど、最後にアピールできている感触はありますか? 吉納 大きく変えたわけではないですけど、フォームを修正して、ボールの見かたに対してのアプローチが夏のキャンプからしっかり形としてできてきたので、それなりにはできるとは思っています。