「バシッと決めてください」青木宣親 イチローさんのサプライズに涙 5度宙に舞い現役生活に別れ
◇プロ野球セ・リーグ ヤクルト5-3広島(2日、神宮球場) 「チームに必要な選手になりたい」入団時にそう語り、今やヤクルトに不可欠の選手となった42歳・青木宣親選手が21年の現役生活を終えました。 【画像】“らしさ全開” 引退試合で2安打目を放ったヤクルト・青木宣親選手 プロ初スタメンは2004年10月6日、神宮球場で行われた阪神戦でした。そこから20年、引退試合の舞台はスタメンデビューと同じ神宮球場。1番センターで出場すると、第2打席に鮮やかな流し打ちでレフト前ヒット。第4打席はライト線へ引っ張ってツーベースヒット。持ち味の広角への打ち分けを最後まで披露し、らしさ全開で引退試合を終えました。 試合後のセレモニーでは早稲田大学時代の同期・鳥谷敬さんやWBCのチームメート・ダルビッシュ有投手などがビデオメッセージに登場。さらにイチローさんがサプライズで登場するとファンからは大歓声が起きました。イチローさんから「もし、同じ時代に同じ条件でやっていたらどっちがヒットを打っていたか。そんなことを想像させるバッターでした。オフになって時間ができたら球場に顔を見せにきて下さい。一緒にキャッチボールでもやりたいね。最後、バシッと決めてください。お疲れ様」とメッセージを寄せられると、こみ上げるものを抑えることができず。 青木選手は「イチローさん、バシッと決められるか分からないです」と切り出した後、「この瞬間が来てしまいました。いつも本当に温かい声援をありがとうございました。そして自分が愛したこの球団をよろしくお願いします。また会いましょう」と感謝を述べました。 日米通算2730安打、希代の安打製造機は5度宙に舞い、21年の現役生活に別れを告げました。