Tomitaku エスパーダ復活計画【第14話】「ここまで、きれいに掃除したのは、初めてじゃー」いよいよ最終回! オリジナルを重視しつつ、普段使いができる1975年式 ランボルギーニ・エスパーダが完成!!
【Tomitaku ランボルギーニ・エスパーダ復活計画 第14話】 トミタクこと富松拓也さんのエスパーダ・プロジェクトが、いよいよフィニッシュ。 最終回のロケ場所は、復活作業をアシストしてくれた盟友が挙式した思い出のチャペル。 エキゾチックな容姿に西洋の雰囲気がベストマッチ! 【画像19枚】ボディの板金&塗装は、今回のプロジェクトで最も手がかけられた部分。施工は富松さんが絶対的な信頼を置く「Paint Factory K」に託された 前回、2本出しタイプに変更されていたマフラーを、純正アンサマフラー風に仕様変更。 それが、富松さんが施した、このプロジェクトの最終メニューだ。 そして、この作業の完了と同時に、25年間不動だったランボルギーニ・エスパーダは、車検に通り、一般道を大手を振って走れる状態へと復活した。 「ここまで、きれいに掃除したのは、初めてじゃー」 ユーチューバーとしても人気沸騰。日々多忙な中、富松さんはこの日、エスパーダをピカピカに磨き上げてロケ現場のチャペルに現れた。 自身の衣装も普段はあまり見ないよそ行き風のジャケット姿で、このクルマに対する思い入れがうかがえる。 希代のメカマニアである富松さんにして「一番好きなポイントは外観」といわしめる、エスパーダの類のないデザイン。 このモデル以外にもランボルギーニのミウラやカウンタックなど、さまざまなスーパーカーを手がけた、イタリアの巨匠「マルチェロ・ガンディーニ」に敬意を払ってのいでたちかもしれない。
復活プロジェクトのスタートから2年半。この期間にエスパーダに大きく修理や修繕の手が入ったのは……
復活プロジェクトのスタートから2年半。この期間にエスパーダに大きく修理や修繕の手が入ったのは、経年劣化が目立ったボディの板金と塗装のみだ。その他の部分は、エンジンやミッションといった主要機関を含め、可能な限りオリジナルをキープしての再生劇となっている。聞けば、このあたりも富松さんのコダワリだったよう。 「エンジンも、ミッションも、内装にしても。新品のように仕上げようと思えばできねぇことはねぇーよ。じゃけど、それじゃあこのクルマの持ち味がのうなるような気がするんじゃ。それに、いつ、何が起こりよるか分からん時限爆弾的な感じも、それはそれで面白れぇーしな(笑)。じゃけぇ、これからもできるだけオリジナルの仕様をキープして。壊れたら修理、壊れたら修理を繰り返しながら、家族で楽しめるスーパーカーとして、長う付き合うていくつもりじゃ」 畳一畳半ほどもありそうなボンネットを開けると現れる4ℓV型12気筒エンジンは、オイル交換とキャブレターのOH&調整のみ。希少な3速オートマチックトランスミッションも、オイルメンテナンスのみで、こちらも内部には手をつけず、オリジナルの状態が保たれている。また、ゴージャスな本革張りのインテリアは、すみずみまでクリーニングされているものの、車齢相応のヤレ感があちらこちらに見受けられる。そんな、完璧ではない状態のどれもが、生まれた時からのランボルギーニ・エスパーダの個性。手をかけるほど消えてしまう当時の味だ。