新庄剛志氏が新潟アルビレックスの入団オファーをSNSで“お断り”も元阪神同僚の新監督は「あきらめない。自然体で待つ」
新庄氏はトライアウト後にオファーを待つ期限を6日間とし、NPBの12球団から話がなかったことから13日にはインスタで「1%の可能性を信じてやって来たが、今日0%になりただただ悔しいし情けない」と“プロ野球挑戦断念”を宣言していた。 さらに20日に更新したインスタでは「ユニフォームに袖を通す事は出来なかったが、次なる目標は決まっている。可能性は今回より低いかもしれないが挑戦したる!来年も僕から目を離すなよ」と、プロ野球への挑戦から気持ちを切り替え、新たな目標に向かって再スタートを切ることを明らかにした。 ある意味、予想された結論である。だが、県民を含めた全国の野球ファンから激励の声を受けた新潟アルビレックスBCは、まだ“終戦”を宣言しなかった。 この日、2011年以来、10年ぶりの監督復帰が発表された前チーム強化アドバイザー兼総合コーチの橋上新監督も、新庄氏に熱いラブコールを送ると共に、チームの今後の方針をこう明言した。 「反響が凄いらしいんです。新庄選手がやってきたことと、影響力、存在感の大きさを再確認しました。彼にはウチが優勝するための戦力、地域の野球復興の切り札としてだけではなくBCリーグ、独立リーグそのものの見方を変える力がありますね。優勝はもちろんですが、NPBに一人でも選手を送りだしたいのが私の監督としての目標です。10年前に比べて素材はたくさんいるので、新庄選手には、そのお手本になってもらいたい。この日、SNSで書かれた言葉が彼の返答なのかもしれませんが。まだ正式に球団に対しての返答はありませんので、県民の期待がこれだけ大きい以上、これをもってあきらめるということはしません。こちらから強引に何度もアプローチを続けることもしませんが、あくまでも自然体で、心変わりを待ちたい。登録枠はひとつ空けたままにしておきます」 現在、チームは登録枠をひとつ空けてあるが、その状況で“新庄待ち”を続ける方針。橋上新監督は現役生活の最後となった2000年に新庄氏と1年間だけ同じ阪神のユニホームを着ている。橋上新監督は一度も1軍に上がれなかったため交流が深かったわけではないが知らない仲ではない。また橋上氏は日ハムのOBでもある。 48歳の新庄氏が1%の可能性を信じて14年ぶりのプロ野球復帰というロマンに挑戦したのであれば新潟アルビレックスBCも1%の心変わりを“待つ”つもりだ。チームは3月10日から新潟の長岡でキャンプイン。4月10日に開幕戦を迎える。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)