投資したほうがいいのだろうなと思いながらも始められていません。投資について知識がないのですが、始める前と始めた後に知っておくべきことはありますか?
2024年からNISA制度が新しくなるため投資を始めたほうがよい、という報道がされ始めて1年ぐらいがたちました。実際に投資を始めた人もいれば、始めなかった人もいるでしょう。 2024年から投資を始めた人のなかには、ここ数ヶ月の日経平均株価や為替相場の乱高下に心労が絶えないという人もいるでしょう。一方、投資を始めなかった人は、相場による心労はないものの「今後も投資をしなくてよいのか」といった悩みを持ち続けているかもしれません。 では、結局どうしたらよいのでしょうか。今回は、投資についての基本的な考え方をお話しします。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
投資はするべきですか?
筆者のもとに相談に来る人のなかには、「投資はどうしてもしないといけませんか。元本が保証されないことがとても怖くて……。でもお金を増やしたいです。」といった人もいます。 40代・50代の人は、親から「投資は怖いもの。投資はするものではない。」という教育を受けた人が多い傾向にあるようです。そのため、いきなり「国の政策の一つとして投資に対して税金がかからないようにするから、投資を始めてください」と言われても戸惑ってしまうことでしょう。 結論からいえば、今の日本をはじめとする世界中の社会情勢を考えると、投資をすることは避けられないでしょう。ただ手元にお金を持っているだけでは、貨幣価値が減少し、実質お金は減っている状況です。その減少を抑えるためにも投資が必要となります。
投資を始める前にお金の居場所を決めましょう
「投資は必要」と説明しましたが、投資を実際に始める前にいくつか考えておくことがあります。 ・元本保証はない 投資は、投資した金額が保証されるものではないことを改めて認識するようにしましょう。 ・投資は「長期分散投資」を心掛ける 投資は、一時で増やして終わり(=投機や賭けごと)ではないので、始めたら長い期間保有すること、そして「株式」だけ、「債券」だけ、「国内資産」だけ、「国外資産」だけ、という風に一つだけで投資するのではなく、これらを混在させて資産を持つようにしましょう。 ・お金の居場所を決める 一般的にお金の居場所は「家」「銀行等」「保険会社等」「証券会社等」の4つです。そのため、この4ヶ所にいくらずつ置いておくか、というのを決める必要があります。 お金が入ってきた時点で、「手取りの〇割は銀行等、〇割は保険会社等、〇割は証券会社等」と振り分けてもよいですし、年に1回、「銀行や保険会社、証券会社の残高をそれぞれ〇割にしよう」というのでもよいでしょう。 投資は必要ですが、やみくもに始めるのではなく、このように準備も必要です。準備をしっかりしてから、始めてください。