アップガレージが始めたリテールメディアの内容は? カー&バイク用品リユースのEC・実店舗で他社広告を配信
車・バイク用品のリユース専門店「アップガレージ」をECと実店舗で展開するアップガレージグループは7月1日、リテールメディアサービスの提供を開始した。 アップガレージグループのファーストパーティーデータを用いた広告配信サービスで、顧客層に合致する広告内容をECサイトや店舗で配信する。ユーザー体験を改善しつつ、自社ECサイトの広告収益を確保することが長年の課題だったという。 リテールメディアサービスの特徴について「店舗では作業待ちや買取査定待ちが発生するため、店内の滞在時間が長い。店内サンプリングや店頭イベントなどとも相性がいいと思われる。購買データやAIカメラ、デジタルサイネージ(一部店舗)などと合わせて、オフラインで接触した顧客属性も確認できる」としている。
ジーニーの提供するサイト内広告管理ツール「GENIEE RMP」を導入し実現した。ユーザーのアクセスデータや検索語句に合わせて広告の出し分けを行う。精度の高い広告配信が可能としている。
「GENIEE RMP」は小売・EC事業者が持つECサイトや実店鋪のデジタルサイネージなどを手軽に広告メニュー化できる広告プラットフォーム。広告配信設定から広告枠管理、収益レポート機能など、リテールメディア化を実現できる。ECサイト内の検索連動型広告・レコメンド広告・バナー広告の一括管理に対応。消費者の購買・行動データを活用した、収益性の高い広告メニューの設計も可能としている。
アップガレージグループは、「GENIEE RMP」はユーザー体験を改善しつつ、自社ECサイトの広告収益を確保が可能と判断。「特に検索連動広告の部分は、ユーザーの興味関心に合わせて配信できるところが魅力的」(マーケティング部・林文淵副部長)とコメントしている。