【生理×防災】災害への備えに必要なことは? 生理の“つらさ”には、親子の間にも“壁”が
日テレNEWS NNN
9月1日の『防災の日』を前に、生理の正しい知識を学び災害に備えようと、東京臨海広域防災公園で、生理×防災 親子セミナー『もしものために、知識とこころを備えよう』が開催されました。セミナーには、小学生の子とその家族が参加し、基礎的な生理の知識についての座学や、生理用ナプキンの使い方のワークショップなどが行われました。
■生理×防災 日頃から備える重要性
なぜ、生理と防災のセミナーを開催したのか、セミナーを手がけた吸水ショーツブランド・Be-A Japanの中村千春さんは「最近でいうと、南海トラフの件もあったり、能登半島の地震もあったり、どうしても災害と生理って切り離せないこと。どこにいても、いつ災害にあうかもわからないので、いざ自分がその身になった時に、どういうことができるか事前に想像しておくことで、その時に慌てずに済む」と開催の経緯を語りました。 どのように災害に備えればいいのか? 中村さんによると、日頃から生理用ナプキンや吸水ショーツ、生理痛の痛み止めなどを備えることが大切だといいます。さらにセミナーでは、避難所での犯罪についても言及し「トイレは絶対に大人と行く。おしっこだったり、ナプキンを替えに行くだけであっても、大人と絶対に行動をしてください。すごく悲しいことだけど、避難をしている時に、犯罪者に狙われることがよくあります。悪い人が一緒についてきちゃって、一緒に入ってきちゃって嫌なことをされるということがある。(親しい)大人と行動するっていうのは絶対に覚えておいてください」と呼びかけました。
また、日頃から生理について親子で話し合うことが、災害への備えにもつながるといいます。中村さんは「子供は子供だけで悩んだり、大人の女性であっても自分だけの悩み事として捉えやすいですが、生理っていうのが“タブー視”されやすい話題でも、親子でいつでも話せるということがとても大事。今日みたいなきっかけで親子で会話をしてもらうことがあれば、話しやすい。経験が実体験で生かせていけるんじゃないかなと思いました」と語りました。 セミナーに参加した、12歳と10歳の女の子の母親は「いろいろな災害が増えている中で、もっと男の人にも年齢問わずわかっていただけたら。そういう(学べる)場がもっと増えるといいなと思いました」と語りました。 セミナー後のアンケートでは半数の子が、人によって違いがあることを知れてよかったとコメントしました。