アトレティコで忘れてはいけない“スーパーサブ” D・コスタ、モラタ、スアレスらと高め合ってきたA・コレアの貢献度
今季もいきなり大仕事
今夏にはマンチェスター・シティから7500万ユーロもの移籍金でFWフリアン・アルバレス、さらにビジャレアルから3200万ユーロでFWアレクサンデル・セルロートを獲得するなど、積極的な前線強化へ動いたアトレティコ・マドリード。 2人はアントワーヌ・グリーズマンとともに前線の軸になることが期待されるが、忘れてはいけない選手がもう一人いる。10番を背負うFWアンヘル・コレアだ。 2015年にアルゼンチンのサン・ロレンソからアトレティコへ移籍して9年。絶対的な主力というわけではないが、コレアはアトレティコで通算425試合をこなしてきた。 この9年のうちにはケビン・ガメイロ、ジエゴ・コスタ、アルバロ・モラタ、ルイス・スアレス、マテウス・クーニャ、メンフィス・デパイなど、クラブには続々と優秀なアタッカーが加わってきた。その中でコレアは与えられた役割をこなし、通算81ゴールを決めてきた。センターフォワードからウイングまで、コレアはディエゴ・シメオネ率いるアトレティコに貢献し続けてきたのだ。 その姿勢は今季も変わらない。今月1日に行われたラ・リーガ第4節のアスレティック・ビルバオ戦では途中出場から2分間で決勝ゴールを記録。重苦しい雰囲気のあったチームを1-0の勝利へ導いた。 英『The Guardian』もコレアをクラブの救世主と称えており、アトレティコで愛される必殺のスーパーサブなのだ。 「アトレティコのロッカールームにて、アンヘル以上に愛される選手はいない。打つ手がなくなったとき、光に導かれるかのようにアンヘルに頼ることになる。彼は他の選手とは異なり、予測不能な動きを見せる。出場時間が短くとも、常に何らかの形で現れて道を見つける選手なのだ」 今夏の新戦力で最も期待されているのは、やはりアルバレスだろう。しかし、まだアルバレスはチームスタイルにフィットしていない。攻撃力大爆発とはなっていないだけに、シメオネの哲学を知り尽くすコレアに頼る機会も増えそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部