「連覇への困難はここにある」伊解説陣が指摘する王者インテルの問題点…コンテ率いるナポリにも見解 | セリエA
王者インテルの問題点
続いて『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、ウディネーゼを3-2で退け、リーグ戦3試合ぶりの勝利を収め、11ポイントで3位タイにつけるインテルを分析した。「インテルは本当に競争力のある2チームを組めるのか? レギュラーと控えのレベルは同じなのか?」との質問に答えた。 フェラーラ氏は「インテルは、(メフディ)タレミと(ピオトル)ジエリンスキというある程度、重要な選手を獲得した。トップチーム全体としては、セリエAで最強と言えるだろう」と主張。一方、元インテル指揮官は守備陣へ目を向けた。 「2チームを組めるのかというと、守備陣がやや手薄かもしれない。ローテーションをするたびに、毎回、何か足りないものがある。例えば、シモーネ・インザーギは、ダービーにおいて、カルロス・アウグストと(マッテオ)ダルミアンを起用したが、この2人はセンターバックとは言い難い。他のポジションと比較して、ベンチメンバーのレベルがやや劣るのは守備陣と言って良いだろう」 フェラーラ氏は、昨シーズン、ライバルに大差をつけてスクデットを獲得したインテルのモチベーションの低下を危惧した。 「個人のミスや戦術上のミス、そしてもっぱら注意力の欠如によるミスが見られる。インテルは、まさにこの点において取り組みを行うべきだろう。リーグ戦で圧倒的な優勝を果たした後の連覇への困難はここにある。常に選手たちのモチベーションを刺激しなければならないが、特に控えメンバーに気を配る必要がある」 「インテルは昨シーズン、通算20回目の優勝を全員が渇望していたが、控えメンバーは、今シーズンも出番がない状態が続けば、(不満を示して)出場機会を求めるようになるだろう。そこで同じようにモチベーションを高められるようにしなければならない」
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