アカデミー賞でオメガ「デ・ヴィル」を着用したのは、『オッペンハイマー』で主演男優賞受賞のキリアン・マーフィー!
映画『オッペンハイマー』で主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィー。授賞式で着用したのはオメガのデ・ヴィル、しかもSSケースだった! 【写真を見る】デ・ヴィルやハミルトンのヴィンテージ時計をチェック!(全16枚)
オメガを選んだキリアン・マーフィー
3月10日(米現地時間、日本時間は11日)、第96回アカデミー賞の授賞式がハリウッドのドルビーシアターで開催された。 既報の通り、映画『オッペンハイマー』で主演男優賞を受賞したのがキリアン・マーフィー。理論物理学者で“原爆の父”として知られるJ・ロバート・オッペンハイマーの半生を描いた同作で、マーフィーは第二次世界大戦下のアメリカで「マンハッタン計画」を主導したロスアラモス研究所所長を好演した。 他の受賞者が存在感のある派手な腕時計をセレクトして登壇するなかで、『GQ JAPAN』が唸ったのはキリアン・マーフィーの腕時計だった。 その手元に確認できるのはオメガ「デ・ヴィル」。しかもステンレススティール製のケースをセレクトしている。悪目立ち、過美を控えたシンプルモデルは、非常に堅実な選択に見えた。 時計ジャーナリストの広田雅将も次のように語る。 「デ・ヴィルのSS製ケースは、映画の中のオッペンハイマーのイメージを崩さない、中産階級的なチョイスのように思います。おそらく、サイズが控えめな時計としてデ・ヴィルを選んだのでしょう」 じつはこの映画で小道具として抜群の存在感を示したのが、ハミルトンのヴィンテージ時計だ。新作ではない。あえて、ヴィンテージ時計を選んだあたりは、腕時計にもリアリティを追求するクリストファー・ノーラン監督の強い意志の現れである。 劇中では時計の着用をはっきりと確認できなかったのだが、ハミルトンによると、「クッションB」「エンディコット 」「レキシントン」という3本のヴィンテージ時計が使用されているという。これらの時計が表現するのは、オッペンハイマーの出自の良さ。典型的な富裕層である主人公のキャラクターをストレートに伝えることに成功している。 この流れを受けたわけではないだろうが、アカデミー賞当日はステンレススティール製ケースのデ・ヴィルを晴れの舞台で着用することになったというところか。ハミルトンからオメガへ、ブランドこそ異なるが、納得のチョイスである。
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