50人に3億ポンド以上費やしてきたウェストハムのストライカー探し フュルクルクはようやく答えとなれるのか
絶対的な得点源が見つからない
ウェストハムはボルシア・ドルトムントからドイツ代表FWニクラス・フュルクルクの獲得を発表した。『BBC』によれば移籍金は2700万ポンド、契約期間は4年となっている。 [動画]フュルクルクのドイツでの豪快なゴール集 22-23シーズンにはブレーメンで16ゴールを挙げブンデスリーガ得点王となり、今夏のEURO2024でもドイツ代表の切り札として高い得点力を見せつけたフュルクルク。彼の加入が、長年ウェストハムを悩ませてきた問題を解決するかもしれない。絶対的なストライカーの不在である。 『The Athletic』によれば、ウェストハムは2010年1月にデイビッド・サリバンが監督に就任して以来、得点力不足の解消のために50人以上のFWに3億ポンド以上を費やしてきたという。 もちろん成功といえる例もあった。マイケル・アントニオは今でもチームの貴重な得点源で、2015年の加入以来308試合に出場して82得点を挙げている。ジャロッド・ボーウェンは2020年冬に加入して以来、202試合で60得点を挙げた。 しかし圧倒的に失敗例のほうが多い。2019年に加入したセバスティアン・アレはクラブ史上最高額の4500万ポンドで獲得されたが、公式戦14得点にとどまり、2021年の冬にアヤックスへと去った。ジャンルカ・スカマッカもフィットせず、3050万ポンドを費やしたものの27試合で8得点。また、アンディ・キャロルはローンで加入した12-13シーズンに7得点、完全移籍した2013年から2019年までに102試合で27得点を記録したが、負傷がネックとなった。ケガがなければもっと数字は伸びていたかもしれない。その他、マルアン・シャマフやシモーネ・ザザなど、嘲笑の対象となってしまったローン選手も多い。 なかなか絶対的な得点源といえる選手が見つからないウェストハム。フュルクルクはようやく見つけた答えなのか。新シーズンはフレン・ロペテギのもとで躍動するフュルクルクに期待したいところだ。
構成/ザ・ワールド編集部