【独自解説】片山前副知事の元幹部職員への聞き取り調査はまるで“手慣れた捜査” 盗聴まがいの手法も、法律違反認識していなかったのか?疑惑を持たれた側が犯人捜しをする異常事態
■全体的にみると威圧的・組織的な“捜査”そのもの 知事側も法律違反は客観的に認識できているはず
同じ日、元幹部職員はA氏だけではなく3班の調査にあたっていた県職員にも電話をしています。この職員と元幹部は、関係性があったと思われます。 -(元幹部職員) -「さっきはしらを切ったが、俺がやったから、あんまり調べんといて」 -(3班の県職員) -「(元幹部職員が)一人でやったってことですか」 -(元幹部職員) -「俺が一人でやってん。それがほんまやから。業務上知り得た秘密でもないしな。そのへんでウワサ話なんぼでも流れとるけどな。ごめんな、こんな時に迷惑かけて。そっとしといてくれたら、よかったのに」 Q.知事側が「ウワサ話」だとした根拠は、このあたりなんでしょうか? (亀井弁護士) 「本当はウワサ話ではなくて、直接の証拠を握っていたと思います。それをやむなく『ウワサ話』とせざるを得なかったということです。元幹部職員が『ウワサ話』と言ってくれたので、『根拠がない』と仕立て上げたということです」 Q.全体的にみると、威圧的・組織的な調査ですよね? (亀井弁護士) 「調査しているほうは、捜査していると思っています。『嫌疑・押収・否認』などの用語を使っていますので、捜査している気分でやっていると思います」 Q.法的には、どうなんですか? (亀井弁護士) 「犯人捜し自体がいけないことです。知事側も当然法律に違反しているということは、客観的には認識できているはずです。斎藤知事は、あくまで自分の主張を言っているだけだと感じます。頭の中では、“いけないことだ”と認識しているのではないかと思います」 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年9月17日放送)
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