園芸ファンが熱視線!今ハマる人が増えている"伝統園芸植物"の展示・即売会が10月18日~20日、東京・上野で開催「2024 東洋蘭総合大展示会 記念大会」
「東洋蘭総合大展示会」は日本伝統園芸協会の主催による、国内最大級の東洋蘭の展示&即売会。今回は20周年の記念大会で、10月18日(金)~20日(日)に東京・上野のグリーンクラブで開催されます。 3階で開催される展示会では、200点以上のさまざまな伝統園芸植物の名品がフロアを飾ります。春蘭(シュンラン)を中心に寒蘭(カンラン)、報歳蘭(ホウサイラン)、富貴蘭(フウキラン)、長生蘭(チョウセイラン)といった東洋蘭のほか、江戸時代に流行した松葉蘭(マツバラン)、室町時代から栽培されていたともいわれる万年青(オモト)なども出品され、審査も行われます。即売会は1~2階の2フロアに25社が出店予定とのことです。 展示の見どころや会場の楽しみ方などを、大会事務局の有賀彰宏さんにお聞きしました。
―展示会の審査ではどのような株が高く評価されるのですか?
「東洋蘭では、花・葉姿・鉢の三位一体のバランスが大事です。花型がよいか、花の色がよく出揃って正面を向いているか、花茎がよく伸びているか(葉の中で咲いていないか)、株に対して鉢が大きすぎていないかなどが評価されます。また、斑の入り方や葉の変化を鑑賞する葉芸物の場合は、葉姿・鉢のバランスが評価されます」
ー東洋蘭の栽培経験がなくても楽しめますか?
「春蘭、寒蘭、富貴蘭、長生蘭の楽しみ方について、ベテラン愛好家による講習会を開催します。また、当イベントは全国から東洋蘭、古典植物の専門店が集まります。普及に熱心なお店も多いので、ふだんはなかなか聞けない栽培のポイントや気になることがありましたら、ぜひ直接お店でも聞いてみてください」
―イベントのおすすめポイントは?
「原始的な形態を留めていることから "生きた化石" とも呼ばれるシダ植物の松葉蘭、日陰でも育てやすく葉がカールして巻く "獅子葉(ししば)" など多彩な葉姿で近年あらためて注目が集まっている万年青なども展示・販売されます。絵付けされた錦鉢の販売もありますし、東洋蘭に限らず、これだけの伝統園芸植物を見られる機会は、なかなかほかにないと思います。 伝統園芸植物は敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、1,000円前後で販売される株からでも十分に魅力を楽しめますので、この機会にぜひ1鉢から栽培してみていただけるとうれしいです。チャリティー商品を特別価格でご用意しており、対象商品の収益は全額、日本赤十字社を通じて能登半島の方々に寄付いたします」