ファン・ヒチャンに「ジャッキー・チェン気取り」との発言は差別か コモは差別発言を否定
コモは過剰反応だと声明
7月15日に行われたウォルバーハンプトン・ワンダラーズとコモの親善試合にて、韓国代表FWファン・ヒチャンに向け差別的な発言があったとして問題になっている。 当試合の後半に、コモのDFからファンに向けて人種差別的ととれる発言がなされたとされる。ガリー・オニール監督は試合後に「チャニー(ファン・ヒチャン)が人種差別的な発言を耳にしたのは本当に残念だ。私はチャニーとこの件について話し、チームから外すか自らやめるかを確認した。彼はチームで(試合を)続けて、必要な練習を積むことを強く希望していた」と語った。 ウルブズはその後非難の声明を発表。「いかなる形態の人種差別も容認できないものであり、決して放置されるべきではない。ウルブズはこの事件に関して、UEFAは正式な異議申し立てを提出する予定である」とした。 英『Daily Mail』によれば、コモ側は差別発言というのは過剰反応だとし、声明を発表している。 「我々は当該のDFと話をし、何があったのかを理解しました。彼は彼(ファン)に対し『彼を無視しろ。彼は自分をジャッキー・チェンだと思っている』と言ったと我々に話しました。その選手と長時間話をした結果、これは選手の名前、ピッチ上で(ウルブズの)チームメイトが絶えず『チャニー』と呼んでいたことに言及したものだと確信しました」 「我々のクラブに関して言えば、選手は侮辱的な発言を行っていません。一部のウルブズの選手たちの反応によって、この事件が誇張されてしまったことに失望しています」 コモは試合中にファンを「ジャッキー・チェン」と呼んだことは認めたが、人種差別には当たらないとした。挑発的ではあったかもしれないが、確かにこれだけでは人種差別的であったかどうか判断がつかない。なお、同紙によればUEFAは当該の試合が公式戦ではなかったため調査はできないとしているが、ウルブズは引き続きUEFAおよびイタリアサッカー連盟に圧力をかけていく方針だという。
構成/ザ・ワールド編集部